2008年、メルセデス・ベンツのパーソナル4ドアクーペのCLSと2ドアクーペのCLがマイナーチェンジを受けて登場した。その変更は相当に力の入ったもので、オーストリアのウイーンでメルセデス・ベンツのクーペファミリー全員集合とも言える国際試乗会が開催されている。ここでは進化したCLSとCLを中心に、その試乗会の模様を振り返ってみよう。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2008年7月号より)

世界で最も速く、安全なクーぺCLに、4MATIC車が追加

そして、2008年の夏から、メルセデスのハイエンドビッグクーペに、4WDシステム搭載モデルが登場する。それがCL500 4MATICである。

最高出力388ps、最大トルク530Nmを発生する5.5L V8エンジンを持つCL500に、メルセデス・ベンツ独自の4WDシステムである4MATICを搭載したハイパーGTは、7Gトロニックとの組み合わせで、スタートから100km/hまでをわずか5.4秒で加速し、最高速度は250km/hでリミッターにより制御される。

メルセデスの4MATICの特徴は、なんと言ってもわずか70kgという軽量なシステムであるということだろう。この軽いシステムによって、エンジンからのトルクはフロントアクスルに45%、リアアクスルに55%の割合で分配される。

また、極端な悪路や泥濘地からの脱出には4ETSと名付けらたエレクトロニックトラクションシステムが、駆動力の必要なタイヤにトルクを伝える役目を負う。

短時間のテストでは泥濘地での脱出よりも、このクルマがもっと頻繁に遭遇するであろうコーナリングでの挙動を非常に興味深く観察することができた。この4MATICを搭載したCL500では、コーナーでスロットルを踏み込んだときに、アンダーになってノーズが外に向かうのを抑制してくれるのだ。またESPの介入も自然で、安全なドライブを約束してくれる。

ちなみにこのCL500 4MATICは、インテリジェントライトシステムや、事故が起こることを察知すると未然にそれを軽減するように働くシステム、PRE-SAFEもスタンダードで装備されている。

すなわち「世界で最も速く、しかも快適で安全なクルマを探せ」と言われたら、まず最初に候補となるのがこのメルセデス・ベンツCL500 4MATICであるというわけだ。(文:木村好宏/Motor Magazine 2008年7月号より)

画像: メルセデス・ベンツの最上級パーソナルクーペであるCLクラスに追加されたCL500 4MATIC。V8エンジンのパワースペックはFRのCL500と同一。

メルセデス・ベンツの最上級パーソナルクーペであるCLクラスに追加されたCL500 4MATIC。V8エンジンのパワースペックはFRのCL500と同一。

ヒットの法則

メルセデス・ベンツ CLS280 主要諸元

●全長×全幅×全高:4913×1873×1430mm
●ホイールベース:2854mm
●車両重量:1730kg(EU)
●エンジン:V6DOHC
●排気量:2996cc
●最高出力:231ps/6000rpm
●最大トルク:300Nm/2500-5000rpm
●駆動方式:FR
●トランスミッション:7速AT
●最高速:245km/h
●0→100km/h加速:7.7秒※欧州仕様

メルセデス・ベンツ CL500 4MATIC 主要諸元

●全長×全幅×全高:5065×1871×1418mm
●ホイールベース:2955mm
●車両重量:2045kg(EU)
●エンジン:V8DOHC
●排気量:5461cc
●最高出力:388ps/6000rpm
●最大トルク:530Nm/2800-4800rpm
●駆動方式:4WD
●トランスミッション:7速AT
●最高速:250km/h(リミッター)
●0→100km/h加速:5.4秒
※欧州仕様

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