「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前の国産車は環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は「ダイハツ ミラ ココア」だ。

インテリアでは、上質感のあるシボや、メッキリング装飾が印象的なインパネと、座り心地のいいシートが迎えてくれる。そして今回の目玉でもあるのが、国内初のバックモニター内蔵ルームミラーだ。後退時の視線移動を減らすほか、高価なナビを付けなくてもバックモニターが手に入るのは、まさに軽ユーザー想いといえるだろう。

そんな空間で味わうミラココアの走りは、とてもなめらかだった。ミラとの違いは足まわりに若干の手を加えたのみ。したがって、ミラよりは柔らかめのセッティングになっているようだ。そのため乗り心地はふんわりとしたもので、街中を元気良く走らせるというわけにはいかないが、普通に流れに乗って走るぶんには問題ない。

シンプルなメーター類は見やすくて視認性が高いし、スイッチ類などの操作系も扱いやすい。ルームミラーに内蔵されたバックモニターは2.4インチとあまり大きくないけれど、思ったよりは映像はハッキリしていて見やすかった。

女性ユーザーをターゲットにしているとはいえ、必要以上に媚びていない内外装は、男性が乗っても別におかしくはない。ミラ ココアは、ダイハツの「癒やし系」軽自動車として、誰でも十分な魅力を感じられる1台といえるだろう。

画像: ハッチバックの2BOXスタイルだが、6ライトを採用している。適度な車高はビギナーにも運転しやすいだろう。

ハッチバックの2BOXスタイルだが、6ライトを採用している。適度な車高はビギナーにも運転しやすいだろう。

■ミラ ココア プラスG 主要諸元

●全長×全幅×全高:3395×1475×1560mm
●ホイールベース:2490mm
●車両重量:810kg
●エンジン種類:直3 DOHC
●排気量:658cc
●最高出力:43kW<58ps>/7200rpm
●最大トルク:65Nm<6.6kgm>/4000rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:横置きFF
●10・15モード燃費:23.0km/L
●タイヤ:155/65R14
●当時の車両価格<税込み>:130万円

This article is a sponsored article by
''.