2020年12月11日、TRDブランドでモータースポーツ活動や競技用部品の供給を行うトヨタカスタマイジング&ディベロップメントは、「YARIS Cup Car(ヤリス カップカー)」を発表し、発売を開始した。

2021年から「トヨタ GAZOOレーシング ヤリスカップ」を開催予定

画像: 左の車両はヤリス カップカー コンセプト。ラッピング、タイヤ、ホイールなどはノンスタンダード。

左の車両はヤリス カップカー コンセプト。ラッピング、タイヤ、ホイールなどはノンスタンダード。

ヤリス カップカーは、2021年から開催予定の「トヨタ GAZOOレーシング ヤリスカップ」への参戦車両として開発されたコンプリート車両だ。ナンバーを取得して公道走行が可能な車両が、そのままレースに参戦できるように専用の装備を架装している。

これまで、ヴィッツや86をベースに提供している「レーシング」シリーズからのコンセプトはそのままに、レース参戦に必要となるロールケージなどの高コストな装備をリーズナブルにパッケージ化している。また、ユーザーが好みで変更可能なシートやホイールなどは廉価仕様の装備に抑えられている。

なお、レース参戦車両ではあるが、マニュアルエアコン、パワーウインドー、電動格納式リモコンドアミラー、6エアバッグ、ABS、横滑り防止装置といった最低限の安全&快適装備は備わっている。

画像: フロントトランスポートストラップを装着した状態。

フロントトランスポートストラップを装着した状態。

ヤリスの1.5L車をベースに、トランスミッションは6速MTに加えてダイレクトシフトCVTも設定。MT/CVTいずれにもエンジンオイルクーラーを標準装備して、安定的にレーシングスピードでの周回走行が可能な冷却性能を確保している。

リアサスペンションには、シリーズ初の減衰調整機構(14段階)を設けた専用チューニングサスを標準装備して、ドライバビリティを向上させるとともに、走行スタイルに合わせたセットアップが可能となっている。

また、架装メーカーオプションとして「トヨタ GAZOOレーシング レコーダー」を設定し、車両情報と走行軌跡を統合記録してサーキット走行でのさらなるタイムアップに活用が可能だ。

画像: 6点式+サイドバーのロールケージ。

6点式+サイドバーのロールケージ。

主な架装装備は、以下のとおり。

●専用ローダウンサスペンションセット
(ローダウンサスペンション/リア減衰調整機構<14段階>付き)
●エンジンオイルクーラー
(MTは水冷式、CVTは空冷式)
●エンジン封印
●6点式シートベルト(競技専用部品・車両搭載)
●シートベルトアイボルト
●ロールケージ(6点式+サイドバー)
●専用フロアマット
(運転席/助手席 ロールケージ対応・車両搭載)
●フロントトランスポートストラップ(競技専用部品・車両搭載)
●リアトランスポートフック(競技専用部品・車両搭載)

車両価格(税込み)は、6速MTが217万1100円、CVTが238万100円となっている。なお、ヤリス カップカーは専用のベース車両をトヨタカスタマイジング&ディベロップメントがレース専用装備を架装する完成車両のため、持ち込み登録となる。

画像: 「トヨタ GAZOOレーシング ヤリスカップ」は2021年から開催予定。

「トヨタ GAZOOレーシング ヤリスカップ」は2021年から開催予定。

ヤリス カップカー 主要諸元

●全長×全幅×全高:3940×1695×1470mm
●ホイールベース:2550mm
●車両重量:1030kg(1040)
●エンジン種類:直3 DOHC
●排気量:1490cc
●最高出力:88kW<120ps>/6600rpm
●最大トルク:145Nm<14.8kgm>/4800-5200rpm
●トランスミッション:6速MT(CVT)
●駆動方式:横置きFF
●タイヤ:175/70R14
●車両価格<税込み>:217万1100円(238万100円)
(※カッコ内はCVT車)

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