メルセデスの連続ポール記録を止めたフェルスタッペン
ポールポジションからのスタートが優勝に大きく近づくと言われるアブダビGPで、フェルスタッペンが予選トップタイムをマークした。
フェルスタッペンは予選グリッドを決めるQ3の最後のアタックでメルセデス勢2台を逆転、2番手のバルテリ・ボッタスに0.025秒差をつけてポールポジションを獲得した。新型コロナウイルス感染から復帰したルイス・ハミルトンは3番手。フェルスタッペンとメルセデス勢の2台はミディアムタイヤで決勝レースをスタートする。(このほか、マクラーレンのカルロス・サインツ、フェラーリのシャルル・ルクレールもQ2をミディアムタイヤでクリアしている)
ホンダ勢は絶好調で4台ともトップ10入り。レッドブルのアレクサンダー・アルボンはミディアムタイヤで走ったQ2の最初のアタックで好タイムをマークしたもののトラックリミットを超えてしまったためノータイムとなりソフトタイヤで決勝スタートとなるが、決勝5番グリッドという好位置を獲得した。
アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトは予選7番手、ピエール・ガスリーは予選10番手。ガスリーはルクレール(フェラーリ)が3グリッド降格となるため、1つポジションをあげて9番グリッドからのスタートとなる。
なお、前戦サヒールGPでハミルトンの代役としてメルセデスから出場し快走を見せたたジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)は予選18番手だった。
ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは、決勝レースに向けて「シーズン最終戦の予選は、フェルスタッペン選手がポールポジションを獲得。ホンダのパワーユニットを搭載する4台がQ3に進出してトップ10入りを果たし、決勝レースに向けて非常にポジティブな結果が得られました。今シーズン、ここまで16戦連続でメルセデス勢にポールポジションを獲られていましたが、今年最後の予選で一矢を報いることができ、本当にうれしく思っています。トップ3は0.1秒以下の僅差。加えてトップ10が1秒以内の差に入るという厳しい戦いの中で、フェルスタッペン選手以外の3台についても、アルボン選手が5番手、クビアト選手が7番手、ガスリー選手が10番手という結果を獲得してくれました。今シーズン最後のレースになります。予選に続いて、レースも非常に接近した戦いが予想されますので、ドライバー、チームと一丸になって悔いのない形でレースを走り切り、よい結果でシーズンを締めくくれられればと思っています」とコメント。ドライバーは次のように語っている。