「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前の国産車は環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回「日産 スカイライン」だ。

前述のようにスカイラインといえば3.7Lエンジン搭載モデルのイメージのほうが強いが、今回はマイナーチェンジの目玉となった2.5Lエンジン搭載モデルに試乗して、その進化を探ってみることにした。

さて、まずは首都高速を走ってみた。これまでのモデルでは5速ATの2.5Lエンジン搭載車でもそこそこ機敏に走れたというイメージがあったが、7速AT車に乗ってみると、かなりスムーズになった印象を抱いた。シフトチェンジ時のショックが小さく、段付き感がない。それでいながらアクセルを踏めば期待するだけのスピードまで簡単に加速してくれる。

もちろん、3.7Lエンジンほどのトルクフルさはないものの、それでも十分以上のパワーを7速ATは引き出してくれている。試乗車にはパドルシフトは搭載されていなかったが、シフトレバーを左に倒してDSモードを選べば、スポーティな走りも楽しむことができる。そこから押せば「+(アップ)」、引けば「ー(ダウン)」と、マニュアル並みのシフトチェンジができるからだ。

スポーティな走りとゆったりとした快適性は欲しいけれど、環境にも気を使いたい。そんなセダン好きには勧められる1台だ。

画像: リアまわりでは、バンパーのデザインが変更されている。試乗車のボディカラーは、新色のダークメタルグレー。

リアまわりでは、バンパーのデザインが変更されている。試乗車のボディカラーは、新色のダークメタルグレー。

■日産 スカイライン 250GT タイプP 主要諸元

●全長×全幅×全高:4780×1770×1450mm
●ホイールベース:2850mm
●車両重量:1610kg
●エンジン種類:V6 DOHC
●排気量:2495cc
●最高出力:166kW<225ps>/6400rpm
●最大トルク:258Nm<26.3kgm>/4000rpm
●トランスミッション:7速AT
●駆動方式:FR
●10・15モード燃費:12.2km/L
●タイヤ:225/55R17
●当時の価格(税込み):352万8000円

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