2017年に登場した「ホンダ シビック タイプR」がマイナーチェンジを実施。今回は「リミテッド エディション」を鈴鹿サーキットで全開テストした。(Motor Magazine2021年2月号より)

さて、コースインしてまず最初は、身体の慣らしを兼ねてコンフォートモードで走ってみる。あえてオウトツのある縁石の上を走ってみるが、とてもアタリが柔らかい。ゴツゴツ感はほとんど感じられず、「タタタンっ」という感じでクリアしていく。

2周目からは+Rモードで全開走行するが、とにかく加速が強烈。2Lターボエンジンは今回改良項目に上げられていないが、サスペンションが進化したおかげか、トラクションが改良前より強くなったように感じる。そしてFFでもアンダーステアが少なく、ドライバーの意のままに走れることが伝わってくる。

鈴鹿名物の130Rの飛び込みでは220 km/hオーバーで軽くブレーキしながら飛び込むが、リアも非常に安定していてコントロールしやすいので安心感がある。残念ながらリミテッドエディションは完売だが、標準モデルでも満足度は高そうだ。(文:Motor Magazine編集部 加藤英昭/写真:井上雅行)

画像: 2L直4DOHCターボエンジンK20C型は320psを発生。冷却性能向上でサーキット走行に耐える。

2L直4DOHCターボエンジンK20C型は320psを発生。冷却性能向上でサーキット走行に耐える。

■ホンダ シビック タイプRリミテッドエディション主要諸元

●全長×全幅×全高=4560×1875×1435mm
●ホイールベース=2700mm●車両重量=1370kg
●エンジン= 直4DOHCターボ
●総排気量=1995cc
●最高出力=320ps/6500rpm
●最大トルク=400Nm/2500-4500rpm
●駆動方式=FF
●トランスミッション=6速MT
●車両価格(税込)=550万円(完売)

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