3冠完全制覇を狙うトヨタの最新情報をレポート
2021年シーズンもトヨタとヒュンダイ、Mスポーツフォードの間で激しい戦いが繰り広げられることが予想されるが、ここではドライバー、コ・ドライバー、マニュファクチャラーの3部門完全制覇を狙うトヨタの最新情報をレポートしよう。
トヨタは新たにチーム代表にヤリ−マティ・ラトバラを迎え、セバスチャン・オジェ/ジュリアン・イングラシア組(1号車)、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)の3台のヤリスWRCで参戦。
とくに開幕戦ラリー・モンテカルロでは、過去7回優勝するなどこのラリーを得意とするオジェに期待がかかるが、昨年の大会ではエバンスも最後まで優勝争いに加わっており、ロバンペラもWRカーで初めての出場だったにもかかわらず総合5位でフィニッシュしている。
ラリー・モンテカルロ開幕を前に、ヤリ−マティ・ラトバラ代表は、「今年のラリー・モンテカルロに向けての準備作業は、新たな役割を担う私にとって、これまでとは全く違う感覚です。チームはとても良い雰囲気です。昨年のモンテカルロにはドライバー全員が初めてヤリスWRCでラリーに臨みましたが、それでもセブとエルフィンが優勝争いに加わりました。今年、彼らはクルマにかなり慣れているので、昨年よりもいい状態にあると思います。モンテカルロはく1年で最も難しいラリーで、常にサプライズがあり、天候が戦いを大きく左右することもあります。しかし、我々は十分な準備ができています。タイヤのサプライヤーが変わるのは大きな変化ですので、事前のテストでは、新しいピレリタイヤに慣れることと、クルマのセットアップを正しく行うことに重点を置きました。テストを実施したエリアはとても雪が多かったのですが、様々なコンディションであらゆるタイヤのオプションを試すことができたので、ラリーに向けて貴重な情報を得ることができました」とコメント。ドライバーは次のように語っている。