セバスチャン・オジェ(ヤリスWRC 1号車)
「私が1番勝ちたいラリーであることは、誰もが知っていると思います。しかし、ステージのコンディションは常に難易度が高く、勝つためには賢くなければならないため、謙虚な気持ちで臨む必要があります。今年に関しては、例年とは少し違う戦いになるでしょう。私は、毎年ラリーの現場でファンの皆さんの大きなサポートを受けてきました。今年、皆さんの姿が道端になかったとしても、テレビの前で応援してくれると信じていますし、皆さんを喜ばせたいと思っています。今シーズンに向けての準備はできていますし、それが自信になっています。ただし、今年は新しいタイヤに適応しなければなりません。特にモンテカルロでは、他のイベントよりも多くの種類のタイヤを選ぶことができるのでなおさらです。ベストなタイヤ戦略を立て、それを最大限に活用するのもまたラリーの面白い部分なので、楽しみにしています」
エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
「2020年はとても大きな手応えを感じた1年でしたが、チーム加入初年度だったので未知なる部分が少し残っていたのも事実です。今は自分を取り巻く環境にも慣れてきたので、よりリラックスして1年をスタートすることができます。とはいえ、競争は常に激しく、改善を続けてさらに上を目指していかなければなりません。今年のカレンダーには注目の歴史的ベントが何戦かありますが、ラリー・モンテカルロもそのひとつです。通常、ステージはとても良く、いつも運転を楽しんでいますが、コンディション次第ではかなり難しくなることもあります。特に、暗闇の中雪や氷に覆われた道を走る時に、どれくらいグリップを得られるかを判断するのは本当に困難です。新しいピレリタイヤを履いてのテストでは、全く違うコンディションで2日間走りましたが、ラリーで使えそうな様々なオプションを試すことができたので、良かったと思います」
カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
「今年はシーズンオフがとても短かったため、新しいシーズンが始まる感じがしません。昨年はあまりにもシーズンが短く、このクルマで多くの距離を走ることができませんでした。今年はより長い距離を走り、フィーリングがさらに良くなっていくことを期待しています。ラリー・モンテカルロは、カレンダーの中で最も難しいラリーです。昨年よりも上を目指し、もう少しだけ攻めたいと思っていますが、とてもミスをしやすいイベントなので、クリーンにラリーを戦って良い結果が得られることを願っています。ピレリタイヤを履いてのテストは、典型的なモンテカルロのコンディションだったので、とても興味深いものでした。ドライだけでなく雪や氷の路面も走ることができて、非常に良いフィーリングでした」
ラリー・モンテカルロは1月21日14時(日本時間21日22時)、ステージ1がスタートする。
【参考】2020WRC開幕戦ラリー・モンテカルロ 結果
1位 11 T.ヌーヴィル(ヒュンダイi20クーペWRC)3h10m57.6s
2位 17 S.オジェ(トヨタ・ヤリスWRC)+12.6s
3位 33 E.エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)+14.3s
4位 4 E.ラッピ(フォード・フィエスタWRC)+3m09.0s
5位 69 K.ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)+4m17.2s
6位 9 S.ローブ(ヒュンダイi20クーペWRC)+5m04.7s
7位 18 勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)+11m27.9s
8位 3 T.スニネン フォード・フィエスタWRC)+13m30.4s
9位 27 E.カミリ(シトロエンC3 R5)+13m42.2s
10位 20 M.オストベルグ(シトロエンC3 R5)+14m21.8s
リタイア 8 O.タナック(ヒュンダイi20クーペWRC)