クルマは長く乗れば乗るほど見えてくるものがある。これまでMotor Magazine誌で掲載してきた長期レポート車、プジョー 508SW GT ブルーHDi(5回目)を紹介していこう。今月は担当者の出張が多かったこともあり、走行距離はこれまでの中で一番少ない。しかし燃費は14.3km/Lと好燃費である。好結果に繋がるような長距離ドライブも少なく、ドライブモードも「コンフォート」でこの燃費なのだから優秀だ。今後は「エコ」モードも積極的に試してみたい。ちなみにWLTCモード燃費は16.9km/Lである。(Motor Magazine 2020年12月号より)

目を見張る最近のプジョーの新車攻勢

プジョーの最近の新車攻勢には目を見張るものがある。コンパクト系のプラットフォームを採用した208に続きSUV 2008も日本市場へ導入、さらにブランド初のピュアEVのe−208、SUV e−2008も揃えている。ニューモデルとなる208にも2008にもすでに試乗したが、どちらも完成度は素晴らしく、Bセグメント、コンパクトSUVセグメントでは、どちらもベンチマーク的な存在になるだろう。

振り返れば、プジョーのプロダクトが変わってきたと感じられたのは、縦型の新しいLEDデイタイムランニングライトが採用された508あたりからで、そこからプジョーブランドが次の段階にステップアップしたように思える。今後もこの流れは続くので、楽しみはまだまだ続く。

ぜひとも付けたい360度ビジョン

それにしても長期テスト車のように1日で500kmぐらい走ることもあると、508SW GT ブルーHDiの航続距離の長さはありがたい。そして、そんな長距離移動を楽にしてくれる装備の多くが標準化されているのも特徴だ。

以前、マッサージ機能が最高、と書いたがそれ以外にもADASには陰に日向に助けてもらっている。中でもあってよかったと思えるのが360度ビジョンだ。俯瞰で車両を映し出す機能だが、これがあるとないとでは駐車時の苦労がまるで違う。というのも先日、この機能がないクルマに乗った時に狭い場所で何度も切り替えして駐車に苦労したからだ。もうこの機能がないと上手く駐車できない身体になってしまったのかも・・・。オプションだが、ぜひとも付けたい装備である。

ちなみに、燃料タンク容量は55L、WLTCモード燃費値は16.9km/Lで、計算上は929.5km走ることができるが、通常は燃料計の1/4あたりで給油している。その時点でトリップメーターは600km以上を表示しているのだからたいしたものである。また軽油の価格も安くて助かる。

さて前回(第4回)で報告したアドブルーだが、ガソリンと同様に、価格は場所によって異なるようで、郊外のガソリンスタンドで聞いたところ、価格は10Lで1200円だった。ほかにも1000円程度というところもあり、相場としては1L/100円〜200円ぐらいのものだと考えて良さそうだ。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充)

画像: ACC動作中画面。車線を認識し、508を車線内のどの位置を走らせるのかも設定可能。

ACC動作中画面。車線を認識し、508を車線内のどの位置を走らせるのかも設定可能。

■第5回/2020年9月25日〜10月23日(5カ月目)のデータ
・オドメーター:1万1712km
・走行距離:1369km
・給油量:95.6L
・実燃費:14.3km/L

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