2021年2月16日、ロータス カーズは2030年のEV耐久レースに登場する可能性のある次世代レーシングカー「E-R9」のデザインスタディを発表した。

エアロダイナミクスやパワートレーンに革新的技術を投入

画像: 往年のロータスF1をオマージュした、ブラックとゴールドのカラーリング。

往年のロータスF1をオマージュした、ブラックとゴールドのカラーリング。

E-R9のエアロダイナミクスで革新的なものは「モーフィング」ボディパネルだ。これは、アストンマーティンなども開発しているテクノロジーで、デルタウイングのボディ全体に配されたパネルが、ドライバーの操作か、センサーの入力に応じて自動的にボディ表面の形状や姿勢を変化させる。これによってストレートやコーナーでダウンフォースを変化させ、さらにリアの垂直な翼面がタイヤのグリップを制限することなくクルマの方向を変えるエアロデバイスとなる。つまり、クルマでありながら飛行機のように操縦もできるレーシングカーといえるかもしれない。

E-R9のパワートレーンは、トルクベクタリングで強化され、各ホイールに個別にパワーを供給する高度なシステムを採用している。これはエヴァイヤで統合されているテクノロジーに基づいているが、E-R9ではドライバーが運転中に調整もできるという。

前出のルイス・カーは
「バッテリーのエネルギー密度と電力密度は、年々大幅に向上しています。2030年までには、その両面の性能を上げた混合セル化学電池や、ピットストップ中に電池を素早く交換できる機能が搭載されるでしょう」
と語っている。

果たして、2030年のル・マン24時間レースに「ロータス E-R9」は参戦するのだろうか? 9年後のル・マンが、今から楽しみになってしまいそうだ。

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