2021年10月の東京モーターショーで超小型EVの量産仕様を発表
そんな両社が目指す方向性で一致したことで誕生したのが「株式会社出光タジマEV」だ。すでに両社は、公共交通機関が脆弱な地方部で2年間に渡る実証実験を重ねており、超小型EVには年間100万台相当の潜在需要があることを確信。国土交通省の型式認定取得を前提にした最大4人乗りの超小型EVの開発に着手しており、その開発中の車両とスペックの一部も公開された。

2019年の東京モーターショーに展示された実験車両。量産仕様は2021年10月の同ショーで公開される。
ボディサイズは全長2495×全幅1295×全高1765mm、乗車定員は4名(カーゴタイプは1名)。ボディの素材には、出光興産の持っている先端技術(高機能プラチック素材ほか)が活用される。搭載モーターの出力は15kW、搭載バッテリーは60V、10kWhで、充電に必要な時間は100V電源で8時間。
ちなみに航続距離は現段階で120km前後、最高速度は60km/h以下だが、これは想定するターゲットのニーズから割り出されたもの。実証実験の結果、軽自動車ほどの高い性能・機能が求められていないことがわかったからとのこと。一方で、型式認定を受けるために必要なクラッシュテストをクリアするほか、安全デバイスも標準装備するなど超小型と言えども本格的な自動車を目指す。
目標とする販売価格は150万円以下。市販開始は2022年を予定しているが、それに先立ち2021年10月の東京モーターショーで量産型を公開。併せて、販売方法などもインフォメーションされるはずだ。SSと超小型モビリティがタッグを組んで提案する新たなモビリティの到来が楽しみである。

新プロジェクトへの意気込みを熱く語った出光興産の木藤俊一代表取締役社長(写真左)とタジマモーターコーポレーションの田嶋伸博代表取締役会長。