2019年8月にイタリアで初披露された「パガーニ ウアイラ・ロードスターBC」が2021年2月24日に日本でも公開された。このモデルは生産台数はわずか40台という、希少性が極めて高いモデルだ。

全世界でたった40台しか作られないスペシャルモデル

都内で行われた発表会では、パガーニ・アウトモビリのCEOであるオラチオ・パガーニ氏のビデオメッセージを公開。その中で「パガーニは最先端の技術、素材、性能を融合させることに挑戦し続けています。そしてこの取り組みと(パガーニの)芸術性に対する日本のカスタマー関心は非常に高いのです。パガーニはそんな日本のお客様に向けてオーダーメイド製品の提供にこだわり続けていきます。今回発表した「パガーニ ウアイラ・ロードスターBC」は最新技術を駆使した軽量化を第一目標に掲げた非常に困難なプロジェクトでした」と語った。

このほかに同氏は日本の自動車メーカーのが取り組んでいる水素を活用した技術に関心を寄せており、2025〜2026年をめどに、同じようなプロジェクトに立ち上げるべくアクションを起こしていること、燃料消費量の削減やヒートエンジンを使わないクルマの製作を目指していることも明らかにした。

画像: クーペのように見えるが、デタッチャブルトップを外すこともできる。タイヤはフロントが 365/30R20、リアは 355/25R21 という大径タイヤが装着されている。

クーペのように見えるが、デタッチャブルトップを外すこともできる。タイヤはフロントが 365/30R20、リアは 355/25R21 という大径タイヤが装着されている。

ウアイラ・ロードスターBCは軽量化のためにハイテク素材を多様

続いて「パガーニ ウアイラ・ロードスターBC」について解説していこう。このモデルは2016年にリリースされた「パガーニ ウアイラ BC(100台限定)」のオープンバージョンで、デタッチャブル式ハードトップを備える(車載可能なソフトトップも用意)。

カーボンファイバーやカーボンチタンといった素材と最新の設計技術によって造り上げられたシャシは、パガーニ・アウトモビリの従来モデルと比較してねじり剛性が12%、曲げ剛性は20%もアップ。これによりダイナミクス性能や安全性の向上が図られると同時に車両重量1250kgという軽量かも実現している。

エアロダイナミクス面は、公道とサーキットでのレースシーンのどちらでも対応できることを目指して設計。280km/hで500kgのダウンフォースを得られるセッティングとなっている。加えて、車体内部のエアフローシステムは、リアミッドに搭載されたエンジンの冷却効率も考慮して設計された。

画像: 前後のカウルを開けるとフロントには補機類が、リアにはエンジンとわずかな収納スペースがある。

前後のカウルを開けるとフロントには補機類が、リアにはエンジンとわずかな収納スペースがある。

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