タイカンがオーナーのもとに
ポルシェの電気自動車(BEV)タイカンは四輪駆動モデルの「ターボS」、「ターボ」、「4S」といったグレードを揃え、そして2021年1月に後輪駆動モデルの「タイカン」をラインナップに加えた。グローバルでは、新たなバリエーション追加も予定されるなか、日本でも納車が始まった。
今回、そのデリバリーセレモニーが、2月28日にポップアップストア「Porsche NOW TOKYO」で開催された。当日は、ポルシェジャパンのミヒャエル・キルシュ社長、販売店(イー・ビー・アイ・マーケティング)の荒川社長、そして3人のタイカン購入者によるトークセッションやポルシェプロによるタイカンの特徴の説明、質疑応答、フォトセッションなどが行われた。
セレモニーに参加した3人のオーナーは全員、すでにポルシェオーナー。パナメーラのPHEVや911クーペ、マカンSなどを所有している。つまりポルシェブランドの魅力をすでに知っているわけだ。納車されたタイカンの購入者は、現車も見なければ、試乗もしないで購入を決めているが、それはポルシェへの信頼が高い証でもある。
購入した理由も、「ポルシェの高い環境問題意識に共感した」や「本能的に決めていた」、「フランクフルトモーターショーで見てから決めた」とそれぞれだが、全員がタイカンへ高い期待を寄せていることがよくわかるコメントばかりだった。
電気自動車には充電は必須。それについてはすでに日常でタイカンを使っているキルシュ社長は説明した。iPhoneとの接続、ポルシェコネクトアプリでなにができるのか、実際に充電はどのようにするのか、どこで充電ができるのかなど、ふだん体験談も交えて、ていねいに解説してくれた。
され、このセレモニーが終了後、販売店の関係者に見送られて、オーナーはそれぞれの走り出したが、その表情がとても嬉しそうだったのが印象的だった。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充)