DSブランドで日本初のプラグインハイブリッドモデル
伝統と前衛との絶妙なバランスを特徴とするDSブランド。そのフラッグシップSUVであるDS7クロスバックに、PHEVの4WDモデル「E-テンス4×4」がラインアップされた。E-テンスとは、PHEVやBEV(電気自動車)などに使われるDSオートモビルの電動化テクノロジーの総称だ。モーターのみで駆動するBEVとしてDS3クロスバック e-テンスはすでに日本市場でも販売されているが、プラグインハイブリッドという電動化モデルの登場は日本で最初となる。
新たに加わったE-テンス 4×4の電動化パワートレーンは、フロントに搭載された1.6L 直4 DOHCターボ(最高出力200ps/最大トルク300Nm)+8速ATをベースに、最高出力81.2kW(110ps)/最大トルク320Nmのモーターをフロントアクスルに、最高出力83kW(112ps)/最大トルク166Nmのモーターをリアアクスルに装備した電気式4WDとなる。
システム総合出力は最高出力300ps/最大トルク520Nmで、0→100km/h加速がガソリン仕様8.2秒に対し5.9秒と、走りのパフォーマンスも魅力だ。ハイブリッド燃料消費率は14.0km/L。
E-テンス 4×4には、4つのドライブモードが用意される。効率の最大化を図る「ハイブリッドモード」と、ハイブリッドモード時にカメラで前方路面の凹凸を検知してショックアブソーバーの減衰力を連続可変するDSアクティブスキャンサスペンションを作動させる「コンフォート」、内燃機関のポテンシャルを最大限に引き出す「スポーツモード」、前後のモーターを独立して制御しトラクションを最大化する「4WDモード」だ。
デフォルトは電動モーターのみで走るエレクトリックモードで、で56km(WLTCモード)の走行が可能だ。他に、フォーミュラEからインスパイアされたDモードとBモードの2つのエネルギー回生システムが装備されており、ドライバーは好みに応じてシフトレバーで選択できる。