2021年3月10日、マセラティは新型スーパースポーツカー「MC20」が雪上の低グリップ路面で全開パワーを発揮してテスト走行する映像を公開した。

ただいま、集中的な寒冷地テストを実施中

画像: さまざまな走行条件での信頼性テストと集中的な寒冷地テストを実施しているMC20。

さまざまな走行条件での信頼性テストと集中的な寒冷地テストを実施しているMC20。

MC20は、2020年9月にマセラティがワールドプレミアしたスーパースポーツカーだ。2021年初頭からマセラティ本社に隣接する工場で生産が開始され、日本には夏ごろからデリバリーが開始される予定だ。

スーパースポーツカーらしい前ヒンジのシザーズ式ドアを採用した流麗なボディに、最高出力630hpと最大トルク730Nmを発生する3L V6ツインターボエンジン「ネットゥーノ」をミッドシップ搭載し、8速DCTを介して後輪を駆動する。公称のパフォーマンスは、0→100km/h加速が2.9秒以下、最高速度は325km/h以上とされている。

そんなMC20は、現在、イタリアの最北部に位置するヴァルテッリーナの雪道と、ソンドリオ県にあるイタリアで最も有名な雪と氷のサーキットであるギアクシオドロモ リヴィーニョで、さまざまな走行条件での信頼性テストと集中的な寒冷地テストを実施している。

今回の寒冷地テストでは、エンジンのコールドスタート、弾性部品の低温性能、寒冷地や低グリップのアスファルト路面でのハンドリング評価を目的としたテストが行われた。また、寒冷時にクライメートコントロール システムが正常機能するかどうかをテストするため、バッテリー、サスペンション、そしてブレーキなどのテストも行っている。

画像: 豪快に雪煙を上げてテスト走行するMC20。

豪快に雪煙を上げてテスト走行するMC20。

公開された映像では、ジアッロ ジェニオ(ジーニアス イエロー)と呼ばれる鮮やかな黄色いボディカラーのMC20が雪上のテストコースで華麗なドリフト走行を繰り返している。わずかではあるが、「ネットゥーノ」V6ツインターボエンジンのサウンドも聞こえる。

MC20は、マセラティのレーシングDNAから生まれたスーパースポーツカーでありながら、さまざまな過酷な条件をもクリアする性能を持ち合わせているようだ。雪上でとは言わないが、日本の公道を走る姿を早く見てみたいものだ。

■マセラティ MC20 主要諸元

●全長×全幅×全高:4669×1965×1221mm
●ホイールベース:2700mm
●車両重量:1500kg
●エンジン:90度V6 DOHCツインターボ
●総排気量:2992cc
●最高出力:630hp/7000rpm
●最大トルク:730Nm/3000−4500rpm
●トランスミッション:8速DCT
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●タイヤサイズ:前245/35R20、後305/30R20
●車両価格(税込):2650万円〜

画像: マセラティ MC20 雪上テスト公式動画(Maserati MC20 Cold Test) youtu.be

マセラティ MC20 雪上テスト公式動画(Maserati MC20 Cold Test)

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