いまからちょうど50年前の1971年3月に開催されたジュネーブ国際モーターショーで、ランボルギーニ カウンタックLP500がワールドプレミアされた。キング of スーパーカーと呼ばれるカウンタックについて、ランボルギーニから送られてきた写真とともに振り返ってみよう。

あまりに有名な「カウンタック」の由来だが・・・

画像: ガンディーニが採用したシザーズドアは、それ以来ランボルギーニの12気筒車のアイデンティティとなっている。

ガンディーニが採用したシザーズドアは、それ以来ランボルギーニの12気筒車のアイデンティティとなっている。

「カウンタック」という車名は、ピエモンテ地方の方言に由来するというのは有名な話だ。LP500は製造の最終段階で、当時の労働争議で作業が停止するのを避けるため、トリノ県グルリアスコ近くの農場の農業機械小屋に隠されていた。それを見た農民が、驚いたときに発するピエモンテ地方の方言で「Countach!」と叫んだ。発音的には「カウンタック」よりは「クンタッチ」のほうが近いようだが、ピエモンテ生まれのガンディーニはその話を聞き、ヌッチオ・ベルトーネ、フェルッチオ・ランボルギーニ、そしてスタンツァーニを説得して、この車名が付けられたという。

LP500は、その後より信頼性の高い4LのV12エンジンを搭載し、ランボルギーニのチーフ テストドライバーであり、あのランボルギーニ イオタをつくったと言われているボブ・ウオレスによって、さまざまなロードテストに使用された。最終的には市販モデルの公認に必要なクラッシュテストに使用され、廃棄された。つまり、最初のカウンタックであるLP500は、残っていないのだ。

1974年に市販されたカウンタックは、1990年までに5種類のバリエーションで1999台が生産され、ランボルギーニの困難な時代を乗り切らせる1台となった。その系譜は、ディアブロムルシエラゴアヴェンタドールと続いていくが、LP500の登場から50年を経た今も、カウンタックがキング of スーパーカーであることに異を唱えるクルマ好きは、まずいないだろう。

画像: カウンタックLP500はクラッシュテストの後に廃棄され、現存はしていない。

カウンタックLP500はクラッシュテストの後に廃棄され、現存はしていない。

ランボルギーニ カウンタック LP400 主要諸元(参考)

●全長×全幅×全高:4140×1890×1070mm
●ホイールベース:2450mm
●重量:1320kg
●エンジン種類:60度V12 DOHC
●排気量:3929cc
●最高出力:375ps/8000rpm
●最大トルク:36.8kgm/5500rpm
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:前205/70VR14、後215/70VR14

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