インフィニティの歴史に新たな時代を創造する
インフィニティ(INFINITI)は、日産が1989年から北米やヨーロッパをはじめ、世界各国で展開している高級車ブランドだ。日本ではインフィニティの名を冠したクルマが販売されたり、スカイラインやフーガにインフィニティのエンブレムを装着したこともあったが、ブランドそのものは日本に投入されていない。
さて、2020年11月にワールドプレミアされたインフィニティの新型クーペ クロスオーバーSUV「QX55」は、2022年モデルから販売が開始されるが、2021年4月から北米のショールームにおいて展示を開始し、他の主要市場でも順次展開していく予定だ。北米市場ではQX55を予約できるデジタルプログラムを提供する。
インフィニティのクロスオーバーSUVでは中核モデルとなるQX50をベースにクーペスタイルとしたQX55は、ワイヤレス アップル カープレイ対応、20インチホイール、インテリジェント4WDなど、標準装備が充実している。米国での希望小売価格は4万6500ドル(約510万円)からとなっている。
QX55は、圧縮比をシームレスに変化させることで、ドライバーの要求に応じて燃費やパワーを向上させることができる、革新的なVCターボエンジンを搭載した、唯一のクーペ クロスオーバーSUVだ。「LUXE」、「ESSENTIAL」、「SENSORY」の3グレードを設定し、研ぎ澄まされたスタイル、ドライバーの快適性を最優先したレイアウト、革新的な技術、そしてクルマを愛するユーザーが新しい自分に出会える、魅力的なダイナミクスを実現している。
QX55は発表直後から大変な好評を博し、わずか数週間で目標を上回る予約を達成するなど、すでに大きな注目を集めているという。
また、2020年9月にラグジュアリーなデザインスタディモデルとして先行公開された「QX60 Monograph(モノグラフ)」は、3列シート クロスオーバーのニューモデル、インフィニティ「QX60」として2021年末までにラインアップに加わる予定だ。
日本ではブランド展開されていないインフィニティだが、これらのクロスオーバー SUVは昨今の世界的なSUVブームを考えると、日本にも導入すれば人気を呼ぶのではないだろうか。ぜひ検討してもらいたいものだ。