「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、シトロエン C4だ。

正確なハンドリングとしなやかな乗り味を実現させるフットワーク

画像: 従来型で特徴的だった固定式ステアリングパッドや透けるメーターなどは廃止されたが、インテリアの質感 は高められている。

従来型で特徴的だった固定式ステアリングパッドや透けるメーターなどは廃止されたが、インテリアの質感
は高められている。

今回の国際試乗会でテストドライブを行ったのは、1.6Lのターボ付きエンジンに2ペダル式のMTである「EGS」を組み合わせた、「THP155」というグレード。

一般的なAT風にアクセルペダルを一定の加減で踏み続けていると、変速のたびに加速が途切れるのは機構上やむを得ないこと。一方で、変速をマニュアルモードで行い、その際にアクセルワークを加減する、MT流儀のドライビングだと違和感なくスムーズな加速シーン
を実現させられる。

ちなみに、約1.3トンの車両重量に最高出力156psと最大トルク240Nmを発するパワーユニットとの組み合わせで、絶対的な加速の余裕は十二分。日本には120psの自然吸気エンジン+4速ATという仕様も導入予定だ。

そんなC4の走りで見逃せないのは、正確なハンドリング性能としなやかな乗り味を実現させているそのフットワーク。こうしたポイントはすでにC3でも定評があるが、C4ではその上質さに輪が掛けられた印象だ。

C5やC6に採用されている「ハイドラクティブ サスペンション」を、今度はC4にも採用した、なんてジョークを聞かされても、きっと半分くらいの人は本気にしてしまうのではないか。新型C4には、そんな走り味がキラリと光っていた。

画像: ホイールベースは従来型と同じで室内空間の広さも大きく変わっていないが、後席足もとスペースなどは広がり、十分に快適だ。

ホイールベースは従来型と同じで室内空間の広さも大きく変わっていないが、後席足もとスペースなどは広がり、十分に快適だ。

■シトロエン C4 THP155(本国仕様) 主要諸元

●全長×全幅×全高:4329×1789×1491mm
●ホイールベース:2608mm
●車両重量:1350kg
●エンジン種類:直4 DOHCターボ
●排気量:1597cc
●最高出力:115kW<156ps>/6000rpm
●最大トルク:240Nm<24.5kgm>/1400-4000rpm
●トランスミッション:6速AMT
●駆動方式:横置きFF
●10・15モード燃費:未発表
●タイヤ:205/55R16

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