リリックの北米市場での販売価格は5万9990ドル
エグゼクティブディレクターであるアンドリュー・スミスが「お客様には、未来を走っているように感じていただきたいと思います」と語るエクステリアデザインは、クリーンで先進的。特徴的な縦長のライトは、点灯の演出によってさらに強調される。また斬新なブラッククリスタルグリルについては「我々は、ひと目でキャデラックとわかる顔を与えたいと考えました」と語っている。
一方、インテリアはすっきりとしてシンプルだが、ウッドとメタルの組み合わせに、レーザーで複雑にエッチングされたパターンが施された、これまでにない新鮮なものになっている。湾曲した33インチLEDディスプレイ、次世代「アクティブノイズキャンセレーションシステム」、ヘッドレストスピーカーを含む19個のAKGスタジオ製スピーカーオーディオシステムなどは、最新のラグジュアリーSUVらしい装備と言える。
グローバル・キャデラックのバイスプレジデントのロリー・ハーベイ氏は「キャデラックは今後10年間で、エキサイティングな新型電気自動車を通じてラグジュアリーな交通手段の未来を定義していきます。すべてはこのリリックから始まります。2023年モデルのリリックは、かつてなく高性能でラグジュアリーな体験を提供します。そしてこれがキャデラックの新たなスタンダードとなることでしょう」と述べている。
北米市場の車両価格もすでに決定、2023年モデルのリリックは5万9990ドル(約650万円)と発表された。生産はGMのテネシー州スプリングヒル組立工場で、2022年第1四半期に生産が開始される予定となっている。ただ、日本市場への導入時期については、いまのところ決定してない。
ちなみに、リリックと同じアルティウムプラットフォームとバッテリーを採用したEVを、ホンダがGMと共同開発することはすでに報じられている。北米市場に2モデル投入予定だとされているが、こちらのデビューは早まるのかどうか、気になるところである。