2021年4月30日、F1第3戦ポルトガルGPがポルトガルの最南端、ファロ近郊にあるアルガルヴェサーキットで開幕する。開幕戦バーレーンGPはメルセデスのルイス・ハミルトン、第2戦エミリア・ロマーニャGPはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが優勝し、2強の戦いは拮抗したものになっており、今回もこの2チームの争いに注目が集まっている。

アップダウンが激しくタフなコースレイアウト

2021年F1シーズンはここまで2戦が終了したが、早くも「2強」の様相を呈している。開幕戦バーレーンGPの予選ではレッドブル・ホンダのフェルスタッペンが2位以下を圧倒したものの、決勝レースでは巧みなチーム戦略でメルセデスのハミルトンが逆転優勝。第2戦エミリア・ロマーニャGPではハミルトンがポールポジションを獲得したものの、フェルスタッペンがオープニングラップを制してそのまま優勝をもぎ取った。

第2戦エミリア・ロマーニャGPから中1週で開催される今回のポルトガルGPでは、チームがどのようにマシンをアップデートして、セッティングしてきたか、まずは注目点だろう。ここまでの両者の戦いはほぼ互角。チーム戦略、タイヤ戦略、アップデートの進化具合など、微妙な争いとなっている。

画像: アルガルヴェサーキットの最大の特徴は大きな起伏があること。コーナーもさまざまで変化に富む。

アルガルヴェサーキットの最大の特徴は大きな起伏があること。コーナーもさまざまで変化に富む。

画像: アルガルヴェサーキットのコース図。最終の高速コーナーから1コーナーがひとつのポイントとなる。

アルガルヴェサーキットのコース図。最終の高速コーナーから1コーナーがひとつのポイントとなる。

ポルトガルGPは、2020年の新型コロナウイルスの感染拡大に伴いカレンダーが見直されて誕生した新しいグランプリ。レースが開催されるアルガルヴェサーキットの正式名称はオートドロモ・インターナシオナル・ド・アルガルヴェ(Autodromo Internacional do Algarve)で、ポルティマオサーキットとも呼ばれる。F1グランプリの開催は前回が初めてだが、FIA-GT選手権、世界ツーリングカー選手権、MotoGP、スーパーバイク選手権、F1テスト、フェラーリチャレンジなど多くのレースがジャンルを問わずに開催されており、設備や規模は世界レベルだ。

そのレイアウトは、全長4653mのコースに大小さまざまな15のコーナーと長いストレート、地形を生かした激しいアップダウンが特徴。大きな起伏はダウンフォースの効かないブラインドのコーナーを生み出し、とくに高速の最終15コーナー(Galp)ではタイヤに大きな負荷がかかる。パワー、ドライバビリティ、エアロダイナミクスなど、マシンの総合力が問われるレイアウトで、コース幅は最大14mと広く、 2020年のレースではオーバーテイクのシーンが多く見られた。また、気候が温暖で、この時期でも暑さへのケアが必要となる。

2020年は初めてのF1グランプリ開催とあって、各チーム手探りの状態でのレースとなったが、ミディアムタイヤでスタートしたハミルトンがポールポジションから優勝した。ハミルトンはオープニングラップこそ慎重に走って3番手まで後退したものの、タイヤが温まると猛然とペースアップして首位に立ち、ミディアムからハードへの切り替えも難なくこなし、そのままトップでゴールした。

メルセデスが予選Q2だけではなくQ3でもミディアムタイヤを選択したことは、今回もタイヤ戦略のひとつの指針となることだろう。ミディアムタイヤは速さという点でも見るべきものがあった。もうひとつ、2020年のポルトガルGPでは決勝レースでセーフティカーが導入されなかったこともあって2ストップ作戦は機能せず、タイヤマネージメントがレースの大きなポイントとなったことも付け加えておこう。

フェルスタッペンはソフトタイヤスタートだったが、タイヤのウォームアップに苦しみ、ミディアムタイヤを履くメルセデス勢に対する序盤でのアドバンテージを生かせなかった。

画像: 昨年はハミルトンがポールポジションから優勝、史上最多勝記録を更新する92勝目をあげた。

昨年はハミルトンがポールポジションから優勝、史上最多勝記録を更新する92勝目をあげた。

画像: 昨年のポルトガルGPのタイヤ戦略。優勝したハミルトンはミディアム→ハードのワンストップだった。

昨年のポルトガルGPのタイヤ戦略。優勝したハミルトンはミディアム→ハードのワンストップだった。

【参考】2020年F1第12戦ポルトガルGP 決勝 結果

優勝 44 L.ハミルトン(メルセデスAMG)66周
2位 77 V.ボッタス(メルセデスAMG)+25.592s
3位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)+34.508s
4位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+65.312s
5位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)+1周
6位 55 C.サインツ(マクラーレン・ルノー)+1周
7位 11 S.ペレス (レーシングポイント・メルセデス)+1周
8位 31 E. オコン(ルノー)+1周
9位 3 D.リカルド(ルノー)+1周
10位 5 S.ヴェッテル(フェラーリ)+1周
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12位 23 A.アルボン (レッドブル・ホンダ)+1周
19位 26 D.クビアト(アルファタウリ・ホンダ)+2周

タイヤを供給するピレリは、ポルトガルGP開催を前に「ポルトガルでは最も硬い3種類のタイヤを供給します。アルガルヴェ地方のこの時期の気候は暖かく、気温が20度を超えることは珍しくありません。サーキットは標高の変化が大きく、広いトラックはいくつかの異なるラインを可能にしオーバーテイクを助けます。また、異なるタイプのコーナーと長いストレート、激しいブレーキングポイントがあるため、タイヤに横方向と縦方向の負荷をかけ、車にオールラウンドな性能を要求するのも特徴です。昨年はハミルトンがミディアム→ハードのワンストップで勝利しましたが、タイヤの摩耗と劣化は小さく、エステバン・オコンはミディアムタイヤで53周走行しました。ただし、昨年はトラック表面が新しく平滑でしたが、今年はどうなるかまだわかりません」とコメントしている。

2021年F1第3戦ポルトガルGP タイムスケジュール

フリー走行1回目:4月30日11時30分〜12時30分(日本時間19時30分〜20時30分)
フリー走行2回目:4月30日15時〜16時(日本時間23時〜24時)
フリー走行3回目:5月1日12時〜13時(日本時間20時〜21時)
予選:5月1日15時〜16時(日本時間23時〜24時)
決勝:5月2日15時〜(日本時間23時〜)

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