「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、2010年に追加された日産 ジューク 16GT FOURだ。

日産 ジューク 16GT FOUR(2010年:車種追加)

画像: 1.5Lと比べると車高が5mm高い(2WD版は1.5Lと同じ)が、ほかの外寸はホイールベースも含めて変わらない。

1.5Lと比べると車高が5mm高い(2WD版は1.5Lと同じ)が、ほかの外寸はホイールベースも含めて変わらない。

ユニークなスタイリングに派手なインテリアで登場したジュークは、日産が驚くほどのスマッシュヒットとなった。独特の個性は広い層に受け入れられ、2010年6月に登場して以来、グローバルではすでに5万台を販売したという。そしていよいよ、デビュー当初から予告されていたターボモデルが投入された。

グレード名は「16GT FOUR」。その名が示すとおり、エンジンは先行発売されていた1.5L自然吸気から1.6L直噴ターボへ換装し、最高出力も114psから190psへと一気にアップされた。ちなみに燃料はレギュラーからプレミアム指定となり、10・15モード燃費は19.0km/Lから14.0km/Lへとなっている。

エンジンはもちろんだが、さらに注目すべきは4WDシステムだ。エクストレイルの「4×4ーi」を進化させたトルクベクトル付きシステムを採用。リア左右にトルクを振り分ける電子制御カップリングを搭載し、コーナリング時には内輪よりも外輪へトルク配分を多くすることで、ヨー方向の動きを積極的にコントロールする。これは紛れもなくスポーツ4WDの発想だ。

足まわりでは、リアサスペンションがマルチリンクへと変更され、前後ともセッティングが改められ、さらにタイヤは1.5Lではオプションだった17インチを標準装着している。

もともとが派手だったからか、外観はターボモデルだからといって変更された部分はほとんどない。17インチのホイール、「DI TURBO」の控えめなエンブレム、そしてターボ専用外装色のスチールブルー(撮影車のボディカラー)くらいだろう。

内装についても、CVTにマニュアルモードが付いたことと、ドライブモードコントロールパネルにブーストとGフォースが表示できるようになった程度で、そのパフォーマンスのアピールは、とても控えめだ。

This article is a sponsored article by
''.