スバル ソルテラの基本コンポーネンツはbZ4Xと共用する
2021年4月に開催された上海モーターショーでトヨタは電動車に特化した新EVシリーズ「TOYOTA bZ(トヨタ ビーズィー)」の展開を発表、併せてシリーズ第1弾となるSUVタイプのEV(E-SUV)を公開した。「bZ4X(ビーズィー フォー エックス)」と名付けられたこのコンセプトモデルは市販を前提にスバルと共同開発したもので、2022年年央までにグローバルで発売すると宣言された。
このプロジェクトの一方の担い手であるスバルもようやくその輪郭を表した。まだアウトラインではあるが、全体のフォルムと車名がついに明らかにされたのだ。
新型EVの車名は「ソルテラ(SOLTERRA)」である。ラテン語で「太陽」を意味する「SOL(ソル)」と「大地」を意味する「TERRA(テラ)」を組み合わせた造語で、優れた操縦安定性や高い走破性を誇る4WD性能を備え、行く先を選ばない「安心と愉しさ」を提供するスバルらしいSUVを目指して名付けられた。
冒頭でも紹介したように、この新型EVはトヨタとの共同開発であり、EV専用の新開発プラットフォーム(SGP<e-SUBARU GLOBAL PLATFORM>/トヨタはe-TNGAと呼ぶ)の共用はもちろん、商品企画、設計、性能評価などの多岐に渡ってスバルとトヨタが共同で開発してきたという。トヨタの電動化技術とスバルの4WD技術、両社の知見が投入された、快適かつ走りを楽しめるEVに仕上げられているはずだ。
基本コンポーネンツを共用する2車ではあるが、デザインはもちろん走りの味付けなどはそれぞれの個性やクルマ哲学が大いに反映されたものになるに違いない。発売は、スバル、トヨタとも2022年の年央を予定。86/BRZに続く共同開発車の誕生まであと1年余りだ。