「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、ランボルギーニ ガヤルドだ。

やはりランボルギーニには後輪駆動もよく似合う

画像: 550psと540Nmを発生する5.2LのV10がもたらすパフォーマンスは、0→100km/h加速が3.9秒、最高速度は320km/h!

550psと540Nmを発生する5.2LのV10がもたらすパフォーマンスは、0→100km/h加速が3.9秒、最高速度は320km/h!

そんなガヤルド LP550-2に試乗する機会を得た。試乗車はナンバー取得前ということもあり、またそのパフォーマンスを存分に味わうには公道では物足りないということもあってか、試乗会場は袖ケ浦フォレスト レースウェイ。ただし、コースの一部にはパイロンでシケインも設置され、サーキットで思い切り全開走行!というわけにはいかないが、それでもそのパフォーマンスの一端を垣間見ることはできた。

今回の試乗車は、それにシングルクラッチ式ロボタイズ型6速MT(クラッチペダルレスの2ペダルMT)の「eギア」を組み合わせた仕様だったが、その制御モードでコルサ(イタリア語でレース)を選べば、シフト時にクラッチが切断されている時間は驚くほど短くなるし、またESPの介入するタイミングも4WD仕様より、さらに限界近くにまで遅らされている。このESPは完全にその機能をカットすることも可能だが、通常のオンロードではONにしておいた方が無難だろう。

ナチュラルでかつダイレクトなステアリングの動き、そして十分に引き締められたサスペンションも、RWD仕様たるLP550-2の特長であり、また積極的にコーナリングをエンジョイしようという気持ちを駆り立ててくれる原動力でもある。

ランボルギーニにとって、RWDモデルの本格復活は、ガヤルドというスーパースポーツカーに対して注がれる視線を、さらに熱いものとしてくれるに違いない。

画像: 自然吸気の5.2L V10エンジンを全開にしたときのサウンドは快感ものだが、想像していたほど音量は大きくなかった。

自然吸気の5.2L V10エンジンを全開にしたときのサウンドは快感ものだが、想像していたほど音量は大きくなかった。

■ランボルギーニ ガヤルド LP550-2 主要諸元

●全長×全幅×全高:4345×1900×1165mm
●ホイールベース:2560mm
●車両重量:1380kg
●エンジン種類:V10 DOHC
●排気量:5204cc
●最高出力:405kW<550ps>/8000rpm
●最大トルク:540Nm<55.1kgm>/6500rpm
●トランスミッション:6速AMT
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●10・15モード燃費:未発表
●タイヤ:前235/35ZR19、後295/30ZR19
●当時の車両価格(税込):2408万1750円

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