モーターマガジン社が発行するムック、GT memories 7「MZ11ソアラ」が5月31日に発売になった。ここでは、そのダイジェスト版を4回に渡って紹介する。1980年代をリードした「元祖ハイソカー」初代トヨタ ソアラの魅力を紹介していこう(「GT memories 7 MZ11ソアラ」より一部抜粋)。

スタイリッシュな2ドアクーペに2.8L直6DOHCを搭載

画像: 2.8GTエクストラは、内外装のオプションが装着されたバージョンでリアクォーターガラスにはサンシェードを装着している。

2.8GTエクストラは、内外装のオプションが装着されたバージョンでリアクォーターガラスにはサンシェードを装着している。

1980年代に入るとクルマへの要求が厳しくなってきた。速ければいいという1970年代までの常識も受け入れなくなり、速さと贅沢さの両方を兼ね備えたクルマが必要とされてきたのだ。そんな時代背景の中で1981年に登場したのがソアラだった。

流麗なスタイリングは見た目だけでなく、空力特性も追求したもの。インパネは日本初のデジタルメーターを採用で斬新さを強調した。そしてトップグレードの2800GTのボンネットを開ければ、5M-GEUという2.8Lの大排気量DOHCエンジンが収まり、当時の自動車ファンに大きなインパクトを与えた。

ゴージャスでしかも速い、いわゆる「ハイソカー」の登場だ。実力的にも最高出力170ps/5600rpm、最大トルク24.0kgm/4400rpmの動力性能を発生し、ハイパフォーマンスカーと呼ぶにふさわしいものだった。

画像: ウエッジシェイプとプレスドアによる平滑な面構成が空力の良さを物語る。リアエンドをスポイラー風に持ち上げた。

ウエッジシェイプとプレスドアによる平滑な面構成が空力の良さを物語る。リアエンドをスポイラー風に持ち上げた。

シャシはそれまでの国産車と一線を画す高剛性を確保した上で、フロントにストラット、リアにセミトレーリングアームの4輪独立サスペンションを採用。前後ともにストロークをたっぷりと取れる形式としたことで、しなやかな走りを可能としていた。

2800GT系では、ハードにチューニングされたサスペンションに加え、前後ともベンチレーテッドディスクブレーキを採用した。オプションでLSDも用意されるなど、走り志向も視野に入れていたといえる。

グレードは「GT」と内外装のオプションをあらかじめセットした「GTエクストラ」を設定していた。

トヨタ ソアラ 2800GT 主要諸元

●全長×全幅×全高:4655×1695×1360mm
●ホイールベース:2660mm
●車両重量:1300(1305)kg
●エンジン:直6 DOHC
●排気量:2759cc
●最高出力:170ps/5600rpm
●最大トルク:24.0kgm/4400rpm
●トランスミッション:5速MT(4速AT)
●駆動方式:FR
●10モード燃費:8.9(8.1)km/L
●車両価格(税込):266万7000円(275万円)※1981年当時

GTメモリーズ7「MZ11ソアラ」5月31日発売・定価:1900円(税込)

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