「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、フォルクスワーゲン シャランだ。

フォルクスワーゲン シャラン(2010年:フルモデルチェンジ)

画像: 全幅は1910mmあるがミラーtoミラーの全幅では日本製ミニバンより狭い。コクピットからの視界もいい。

全幅は1910mmあるがミラーtoミラーの全幅では日本製ミニバンより狭い。コクピットからの視界もいい。

昨年(編集部註:2010年)のポロ以来、日本にニューモデルを送り続けているフォルクスワーゲン。以前に紹介したコンパクト ミニバンのゴルフ トゥーランの兄貴分、「シャラン」もフルモデルチェンジされて日本にやって来た。日本の大型ミニバン市場に与える影響は、どうなのだろうか。

ところで、フォルクスワーゲン グループは世界的に好調だ。日本でも2010年は約4万6000台を販売し、純輸入車のシェアで25.9%を達成している。つまり、日本で売れている輸入車の4台に1台はフォルクスワーゲン車というわけだ。

そんなフォルクスワーゲンが、日本に再導入したのが大型ミニバンのシャランだ。ワールドプレミアは2010年春のジュネーブ モーターショーだが、前述の弟分にあたるゴルフ トゥーランとともに満を持して日本デビューとなった。

全長は約4.9m、全幅も約1.9mという堂々たるサイズだが、フォルクスワーゲンらしいプレーンなデザインのせいか大きさは感じさせない。特にフロントマスクは現行ゴルフのイメージを踏襲(ゴルフ トゥーランともソックリだ)しており、日本のLLミニバンのようにアグレッシブな顔つきではないから、余計にそう感じるのかもしれない。

This article is a sponsored article by
''.