日産、三菱と3社連合の提携を強化し、電動化に積極的なルノー。新しいCセグSUVのアルカナや新型カングーなど、魅力的なモデルの日本上陸に期待したい。また、ここではメガーヌR.S.トロフィー(6速MT)に試乗したインプレッションをお届けする。(Motor Magazine2021年7月号より)
日本デビューが待たれるスタイリッシュSUV「アルカナ」
ルノーは5月6日に「Renault Talk #1」というデジタルプレスカンファレンスを行い、今後の同社の戦略について説明した。中でも強調されていたのが、電動化戦略を推進していくということ。しかし、いきなりすべてをBEVにシフトしてしまうのではなく、まずは同社が掲げる電動化プロジェクト「E-TECH(イーテック)」をベースとした、ハイブリッド(HEV)やプラグインハイブリッド(PHEV)
を拡大していくことを表明している。
その中でも注目したいモデルは、Cセグメントの新型SUVとなる「ARKANA(アルカナ)」だ。欧州で流行のカッコいいクーペクスタイルのSUVで、すでに2021年3月から欧州で受注を開始している。同車のEテックシステムは新世代の1.6L 直4ガソリンエンジンにふたつのモーターとリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、システム総出力は145psを発生。
市街地では最大80%EVモードで走行することが可能という。アルカナの日本導入は未定だが、ハイブリッド車に免疫のある日本市場では成功しそう。楽しみに待ちたい1台だ。
また、もう1台楽しみなモデルは、新型カングーのフルモデルチェンジだ。欧州では2021年6月から発売されるが、日本では早くても2022年以降になると思われる。