日産、三菱と3社連合の提携を強化し、電動化に積極的なルノー。新しいCセグSUVのアルカナや新型カングーなど、魅力的なモデルの日本上陸に期待したい。また、ここではメガーヌR.S.トロフィー(6速MT)に試乗したインプレッションをお届けする。(Motor Magazine2021年7月号より)

ハードに仕上がったメガーヌR.S.トロフィー(6速MT)に試乗

メガーヌR.S.に試乗する時はいつもワクワクしている。それはいつも刺激的な走りを味わわせてくれるからだ。前回は改良前のモデルを筑波サーキットで思いっきり走らせることができ、アドレナリン全開でワクワクが止まらなかったことを覚えている。

そして今回は2021年1月に一部改良を行った新型のメガーヌR.S.トロフィー(6速MTモデル)を一般道、高速道路、そして箱根のワインディング路で試乗することができた。

まず改良点をおさらいしておくと、これまではR.S.トロフィーのみだった300ps仕様のエンジンが、R.S.にも標準搭載となった。また、R.S.トロフィーでは、これまでEDC(6速DCT)モデルにのみ採用されていたローンチコントロールを6速MTモデルにも新たに装備している。さらにアダプティブクルーズコントロールやアクティブエマージェンシーブレーキなど、安全・快適装備も充実が図られている。

外観ではLEDヘッドライト、リアLEDランプが標準装備となったほか、フロントのR.S.ロゴの意匠が変更されている。

画像: メガーヌR.S.トロフィー(6速MT)。乗るときいワクワク感が止まらない1台だ。

メガーヌR.S.トロフィー(6速MT)。乗るときいワクワク感が止まらない1台だ。

FFでもよく曲がる究極のコーナリングマシン

さて、いろいろと進化したメガーヌR.S.トロフィーを試乗した印象をお伝えすると、「痛快」のひと言に尽きる。とにかく楽しいのだ。まずは加速感がとても気持ちいい。最高出力300ps、最大トルク420Nmを誇る直4ターボエンジンは、1.8Lと思えないほどパワフルに1460kgのボディを加速してくれる。

そしてこのクルマの真骨頂は、コーナリングだ。「所詮、FFでしょ?」と言うなかれ。改良前型にサーキットで試乗した時にも感じたのだが、悪しきFFらしさは微塵も感じさせず、とにかくよく曲がるのだ。それはうまく躾けられた「4コントロール」のおかげ。

60km/h未満では後輪を逆相に、60km/h以上では同相に向けることで、低速時には旋回性を向上し、高速時には安定感を高めている。また、R.S.トロフィーにはトルセンLSDを装備しており、コーナリング中のアクセルオンにも鋭く反応。トラクションを確保して、想像以上に高い旋回速度でコーナーを脱出することができる。

乗り心地については、R.S.トロフィーはR.S.に比べてスプリングレートが高く、悪路ではハードに感じることもあったが、それでもこの手のスポーツカーでは乗り心地は良い方だと感じた。

今回もメガーヌR.Sトロフィーに乗ってまたワクワク感が止まらなかった。次はまたサーキットでお手合わせ願いたい。(文:Motor Magazine編集部 加藤英昭/写真:永元秀和)

画像: 1.8L直4ターボエンジンを搭載。タービンにはF1でも使われているセラミックボールベアリングシステムを採用し、応答性の向上を図っている。

1.8L直4ターボエンジンを搭載。タービンにはF1でも使われているセラミックボールベアリングシステムを採用し、応答性の向上を図っている。

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