2021年6月24日(イギリス現地時間)、アストンマーティンは同ブランドで現存する最古のモデル「A3」誕生100周年を記念して、ヴァンテージ ロードスターをベースとしたビスポーク(特注車)を製作したと発表。

アストンマーティンの歴史をまとったビスポーク

アストンマーティンのビスポークを部門の手になる、ヴァンテージ ロードスター(4L V8ツインターボ)をベースとした特別なクルマ「Q by アストンマーティン ヴァンテージ ロードスター」が生を受けた。アストンマーティンの現存する最古のモデル「A3」の誕生100年目を記念して、老舗ディーラーのアストンマーティンHWMのオーダーによるものだ。

A3は、量産が開始される前に製造された5台のアストンマーティン プロトタイプカーの3番目のモデルで、アストンマーティン共同創業者であるライオネル・マーティンが使用していた。11hpを発生する1.5L 4気筒サイドバルブエンジンを搭載し、レースでの優勝やいくつかのスピード記録を達成している。

そのDNAを意識して作られた「Q by アストンマーティン ヴァンテージ ロードスター」のハイライトは、なんといってもA3を彷彿させる光沢アルミニウムサラウンドとブラックのスクエアメッシュを備えたフロントグリルだ。A3製作時に使用されたアストンマーティンのヘリテージバッジもメッシュに装着されている。

サドルレザーストラップを備えたユニークなサイドフェンダーパネルは、1921年に製作されたA3の露出したアルミニウムボンネットと、それを固定したボンネットストラップからヒントを得たという。手作業で磨き上げられたボディパネルは、戦前のアストンマーティンのレストアを手掛けるペシャリストによって丹念に仕上げられたものだ。

A3のオリジナルモデルに装着されていた「No3」の文字も刻印されている。さらに、A3に数多く採用されていたブロンズのアイテムを再現するために、ブロンズのブレーキキャリパーが専用の20インチグロスブラック軽量鍛造ホイールとともに装着される。

画像: A3(後方)の内外装の設えを現代風にアレンジした「Q by アストンマーティン ヴァンテージ ロードスター」。

A3(後方)の内外装の設えを現代風にアレンジした「Q by アストンマーティン ヴァンテージ ロードスター」。

インテリアは、マイクロパフォレーテッド仕上げの縦溝シートを装備し、リアの収納スペースには「Aston Martinスクリプト」(1921年にアストンマーティンが使用していたものと同じ)の刺繍があしらわれる。さらに、オブシディアンブラックのインテリアには、チェストナット タンレザーのアクセントとチェストナット タンのコントラストステッチが施される。

A3のインテリアの特徴であった真鍮からヒントを得たアイテムとして、特別仕様のロータリースイッチも採用された。これらは、特別に真鍮から鋳造され、当時の雰囲気を醸し出している。センターコンソールには、エンボス加工されたヘリテージ「Aston Martinロゴ」が配される。

このように、特別という言葉がいくつあっても足りなそうな「Q by アストンマーティンヴァンテージ ロードスター」だが、現在注文が世界限定3台で開始されている。気になる価格の公表されていない。

画像: チェストナット タンレザーのアクセントとチェストナット タンのコントラストステッチが施されたオブシディアンブラックのインテリア。

チェストナット タンレザーのアクセントとチェストナット タンのコントラストステッチが施されたオブシディアンブラックのインテリア。

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