ファン待望のクリーンディーゼル登場。ルックスも個性的でコスパ高し
優れた燃焼効率とDPFなどの後処理で、排出ガス中の有害物質を除去。高速道路モードでのWLTC燃費は20.0km/Lを誇る。
2021年7月8日から400台の限定モデルとして、「ルノー カングー リミテッド ディーゼル MT」の販売がスタートする。尿素SCRとディーゼルパーティキュレートフィルターを組み合わせた排出ガス処理システムと最新のコモンレールシステムを備えたクリーンディーゼルターボエンジンの搭載は、日本のファンがかねてから熱望していた仕様だという。6速MTとの組み合わせで、どんな魅力がプラスされているのか・・・試乗前から興味津々だった。
リミテッド ディーゼル MTに搭載される1.5Lのディーゼルターボエンジンは、最高出力116ps、最大トルクは260Nmを発生する。1.2L 直列4気筒ターボエンジンと6速MTを搭載する「ZEN 6MT」と比べると、パワーアップはわずか1psながら、トルクの方は70Nmも太くなっている。車両重量は90kgほど重くなっているとはいえ、同じ回転数（2000rpm）からの圧倒的トルク差は、走りにも大きな影響を与えているハズだ。
ボディカラーは、試乗車のグリ アーバンを始め、淡いパープル系メタリックや落ち着きのあるイエロー、シルバー、レッド、ブラックの計6色をラインナップする。
リミテッド ディーゼル MTには外観も、独自の個性が与えられている。前後バンパーはシックなブラック、ホイールもブラック塗装が施されたスチールタイプでコーディネイトされている。センターキャップ、ボルトカバーまで黒で統一されたルックスは、ちょっと洗練されたZEN 6MTに対して、わかりやすく「お道具感」が強調されている印象だ。
バンパーの上端にはLEDのデイタイムランニングライトがビルトインされており、こちらもまた独特の表情を生んでいる。価格は282万円とZEN 6MTより27万4000円ほど高いが、限定車ならではの特別感はお値段以上と言っていいだろう。
ちなみに燃費はZEN 6MTの13.5km／L（JC08モード）に対して、WLTCモード総合で19.0km／Lを達成。燃料タンク容量は60Lあるので、満タンで1100km以上を走破できる計算になる。ライフを通してのコストパフォーマンスは相当高いと見た。
