コンパクトミニバンとして人気の「ゴルフ トゥーラン」が4月に仕様変更された。安全性の向上と、パワートレインの変更、最新のインフォテイメントの採用による進化はいかに。(Motor Magazine2021年8月号より)

その走りはゴルフ味。スポーティな走りも可能

長距離ドライブで重宝するのは全車速追従機能付きACC、レーンアシストはドライバーの疲労軽減に役に立ちそうだ。隠れたところではグローブボックス内にエアコン送風口があるから、ドリンクも冷やせる。

ドライビングフィールはネーミングにゴルフが付いているから、ゴルフ味がたっぷりだ。つまりしっかりしたボディ骨格があり、しっかりしたサスペンションで支えられていることが走り出してすぐにわかる。ハンドル手応えと応答性はシャープ過ぎず遅れもなく正確で扱いやすい。とくに7人乗りの重量に対応しているから、1人や2人乗りではやや硬めのしっかり感という感じがする。だがその分スポーティな走行も可能だ。

そんな時は運転席の前にデジタルメータークラスター「デジタル コクピット プロ」がアナログメーターに代わってドライバーに正確な情報を伝えてくれる。スピードメーター、タコメーターの他にナビ画面も表示できるし、各種のオンボードコンピュータの情報もステアリングホイールの右側のスイッチ操作で簡単に見ることができる。

また最先端のネットワーク技術をオプションで導入すれば、スマホとクルマを繋げた新モバイルオンライン「eコネクト」アプリを介してドアロック開閉の遠隔操作や目的地をクルマのナビに送信できる。

今回試乗したのはトゥーランTSIハイラインで、1.5L直4ガソリンターボに7速DCTが組み合わされる。7人乗りなのに1.5Lで大丈夫かと心配になるかもしれないが、アクセルペダルを踏み込めばトルクを250Nmも絞り出せるから1540kgの車重でも充分に力強く走ることができる。

1.5TSIは自動気筒休止システム(ACT)も付いているから排気量が小さい以上に燃費は良くなっている。WLTCモード燃費で14.7km/Lと優秀だ。(文:こもだきよし/写真:永元秀和)

画像: ミニバンとしてはとても機能的で、かつハードさをも感じさせるインパネまわり。

ミニバンとしてはとても機能的で、かつハードさをも感じさせるインパネまわり。

フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーランTSIハイライン主要諸元

●全長×全幅×全高:4535×1830×1670mm
●ホイールベース:2785mm
●車両重量:1540kg
●エンジン:直4DOHCターボ
●総排気量:1497cc
●最高出力:110kW(150ps)/5000-6000rpm
●最大トルク:250Nm/1500-3500rpm
●トランスミッション:7速DCT(DSG)
●駆動方式:FF
●燃料・タンク容量:プレミアム・60L
●WLTCモード燃費:14.7km/L
●タイヤサイズ:215/55R17
●車両価格(税込):431万9000円

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