パーツの販売は2022年初めごろからを予定
トヨタ GAZOOレーシングでは、「思い出の詰まった愛車に乗り続けたい」というユーザーの想いに応えるべく、サプライヤーによる特別協力のもとすでに廃版となってしまった補給部品を復刻し、純正部品として再販売する取り組みを行っている。いままでにも、A70 スープラおよびA80 スープラや、トヨタ2000GTの補給部品を復刻して販売する、ヘリテージパーツの供給を進めてきた。
1960〜84年に生産されたランドクルーザー40系。写真のようなソフトトップも設定されていた。
ランドクルーザーは「どこへでも行き、生きて帰ってこられること」を使命とした、トヨタのクロスカントリー4WDだ。したがって、生産終了後数十年を経過した車両であっても、世界各地で数多くのユーザーが愛用しており、それぞれの車両が人の命や暮らしを支える、またより豊かな人生を支える「現役選手」として活躍している。
しかしながら、近年、補給部品が欠品となってしまうケースが出てきたことから、「いま乗っているランクルにもう乗れなくなってしまうかもしれない」という不安の声が上がってきた。
そこで、ユーザーがこれからも安心して安全に愛車に乗れるよう、要望が多く必要性の高い部品を復刻するとの考え方で、世界各地のランドクルーザー専門ショップやファンクラブ代表などから、多くの意見を集めてきた。この結果をもとに、ランドクルーザー 40系（1960〜84年生産）のエンジン／駆動／排気系など、走る／曲がる／止まるに関連する重要機能部品について、ヘリテージパーツとして再販売する調整を進めている。そして2022年の初めごろをめどに、準備の整ったパーツから順次発売を予定している。
トヨタではWebサイト内で復刻の要望を伝えることができるアンケートフォームを用意して、送られた意見を参考に、次の復刻部品の選定に活用していくという。ランドクルーザーに関しては、この40系を皮切りにそれ以降に発売された車両のパーツについても供給の検討を順次進めていく予定だ。
