オープンカーは、はたで見ているより涼しくないのが実情。とくに夏場は、直射日光をあびるのでかなりの暑さ。直射日光を防いで、なおかつオープンらしい爽快感が味わえるのが、初代ロードスターで採用していたリアスクリーンの開閉機能で、通称「NA開け」。初期モデルにしか採用されていなかったこの機能をNDロードスターで実現した「ビキニトップ」を紹介する。

ないなら作ってしまえ!のDIY精神で手作りビキニトップを制作

2020年11月、NDロードスター用のビキニトップを製作したという情報を得て、取材に行った。その頃はまだ試作品を製作中だった。これを作っているのは、オーダーメイドで車椅子や椅子を製作している高橋良明さん。NDロードスターのオーナーからの声を受けて、ビキニトップの制作に取り組んでいる。

本来ならば、2021年5月に開催予定だったロードスター軽井沢ミーティングで完成品を公開する予定だったが、10月に延期。そこまで待てないので新潟県の「おはくが」(おはよう国上ミーティング)で取材することができた。そこにはビキニトップを装着した3台のロードスターが勢揃い。どれも色が異なり個性的! しかも、オーダーメイドらしく、刺繍も入っている。

開発者の高橋さんに開発秘話を聞いた。

「はじめにNDロードスターの中古幌を購入し、分解するところからスタートしました。前方フレームを適当な長さにハンドグラインダーでカットし、次に幌をビキニトップに合うデザインでカット。それを型紙用の型にしました。それを元にして帆布を購入し、試作第1号を作りました。

実際にセットしてみると想像以上にシワがより、指で摘まみながら修正していきました。 この作業を繰り返しながら、引っ張る方向性や補強も考慮し、さらに走行中のバタつきを検証。そしてようやく満足のいく、第1号が誕生したというわけです(黒のND)。

次に手がけたNDには、メーカーオプションのロールバーを装着していました。これに取り付けるとたるみが出現・・・(泣)。型紙から作り直し、修正を繰り返しながら2号機が誕生しました。なので、2種の型紙があります」

すべて手作業なので販売ベースではないものの、取り付けたオーナー達は一様に「気持ちいいです」と絶賛! 現在は、ロードスターRFのビキニトップ仕様を開発しているというので、完成しだいレポートしたい。

画像: ロードスターRFのビキニトップはまだ試作段階。ルーフの一部(後方)が見えており、全部覆うように型紙を改良している。

ロードスターRFのビキニトップはまだ試作段階。ルーフの一部(後方)が見えており、全部覆うように型紙を改良している。

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