2021年9月16日、ホンダの英国現地法人であるホンダモーターヨーロッパ・リミテッドが、大型船外機「BF150」「BF135」「BF115」の3機種のモデルチェンジを発表、イタリア・ジェノバで開幕した「ジェノバ国際ボートショー2021」(9月16日~21日)で世界初公開した。

電子制御リモートコントロールを搭載し、船外機の可能性を拡大

今回公開された新しいハイパワーレンジの大型船外機「BF150」「BF135」「BF115」は、先進性を表現した新デザイン「ダイナミックモーションフォルム」を採用したニューバーションである。スムーズで確実なシフト操作と素早く正確なスロットル操作を実現する電子制御リモートコントロールシステム(DBW=ドライブ・バイ・ワイヤ)を採用することで、使い勝手を大きく向上させたのが特徴だ。

電子制御リモートコントロールはすでに実績のあるシステムで、これを採用した「BF250」「BF225」「BF200」「BF175」が2019年6月にデビューしている。いずれも3.6L V6エンジンを搭載して、最大4基掛けまでの多基搭載時における快適な操作性や、2系統の通信ラインを設けたシステムによる高い信頼性も備えることで注目を集めたが、今回の発表により船外機の可能性が大きく広がることになる。

ホンダは1964年の船外機市場参入以来、「水上を走るもの、水を汚すべからず」という創業者本田宗一郎の信念のもと、人と環境に優しい高品質な4ストロークエンジンにこだわり、業務用からレジャーまでさまざまな水上のニーズに対応する製品を提供しているが、すでに販売されている4機種、今回公開された3機種を皮切りに、今後、さらにクリーンで高性能な船外機を投入し、拡大するボート市場のニーズに応えていく計画だという。

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