ロードスターのパーツは、メーカー、ショップのオリジナル製品のほかに、個人が製作してWEBショップで販売しているパターンがある。ユーザー目線で開発された製品は、口コミでひろがっていく。ロードスターBROS.編集部でモニタープレゼントを募集している「OPENCAFE GARAGE」もそんなプライベートブランド製品なのだ。

ロド乗りに喜んでもらおうと、始めたプロジェクトだったのに・・・

OPENCAFE GARAGEを展開している吉村幸夫さんにお話を伺った。

「できるだけリーズナブルに、そして簡単な取り付けでみなさんに装着してもらえるアイテムをコンセプトに企画・製作しています。

じつは以前、メーターパネルのセミオーダー品を、転売されたことで心が折れまして、しばらくは活動を休止していたのですが、2020年の3月から活動を再開しました」

しばらく、と言っても空白は20年近い。再開のきっかけになったのは、自身の環境変化によるところが大きいかも。

「一昨年、会社を辞めたんです。忙しい会社でしたねぇ。その後、家族でヨーロッパ旅行したんですよ。向こうの人たち、なんかせこせこしていなくて、みんなが「個」を認めている感じがいいなぁって。日本だと100%の完成度を求めるけど、向こうはのびのびしているというか。なんかふっきれた感じがしました。

で、日本に戻ってモヤモヤしているところに、新型コロナウイルスの感染拡大が始まりました。デザインの仕事が減って、その反面時間ができて、製造できる環境も整備できるので、またやってみようと仲間とともに再開しました」

心をこめて製造したパーツが転売され、しかもその後に、転売した本人から追加オーダーが入ったというから、ダブルでガッガリきたはず。

この時、入っていた予約オーダーはすべてキャンセルしたほど、やる気を失ったとか。万が一、また心が折れるようなことがあっても、予約のキャンセルをしたくない、という理由から今は、予約受付をせずオンライン販売としている。

画像: AWD(アートワークスデワ)の出羽代表(故人)が作った文化を、絶やしたくない思いもこもったメーターパネル。

AWD(アートワークスデワ)の出羽代表(故人)が作った文化を、絶やしたくない思いもこもったメーターパネル。

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