人気急上昇中のSUVカテゴリーにあって、フォルクスワーゲンの新世代SUV「Tクロス(T-Cross)」が輸入車SUVの新車登録台数で第1位を獲得した。人気の秘密はどうやら「いろんなところが日本人好みだから・・・」らしい。果たして日本のユーザーはTクロスのどんな魅力に心惹かれたのだろうか。(2022年1月12日追記 ※掲載車両はTSI スタイル。Motor Magazine 2021年8月号掲載車)

毎日乗るのが楽しくなる、豊かな「遊び心」

画像: こちらは9月に仕様変更された新型Tクロスのインテリア。大型タッチスクリーンなど先進的な雰囲気。

こちらは9月に仕様変更された新型Tクロスのインテリア。大型タッチスクリーンなど先進的な雰囲気。

実用性に富んだラゲッジスペースはもちんろんだけれど、華やかな存在感をアピールする内外装のカラーバリエーションなど、エントリーモデルならではの遊び心もまた、人気を集めるポイントのひとつと言えるだろう。

とくにボディカラーは、ポップで若々しいバリエーションが充実しているところに注目して欲しい。「エナジェティック オレンジメタリック」、「マケナターコイズメタリック」、「リーフブルーメタリック」など、Tクロスのスタイルに似合う躍動感溢れるカラーが、際立つ個性をさらに強くアピールしている。一方で新色の「スモーキーグレーメタリック」など渋い系のカラーもまた、より大人っぽいセレクトとして注目されそうだ。

9.2インチの大型タッチスクリーンを備えたインテリア(2021年9月から新設定)は、毎日の運転を楽しく盛り上げてくれそうだ。スマートフォン感覚で操るインフォテインメントシステムは、ジェスチャーコントロール機能も備えるなど、使い勝手が進化している。

ロングドライブもOKな走りのゆとりと安全運転サポート

画像: ポロに搭載されているものと基本的には同じ1L 直3ガソリンターボエンジンだが、最高出力は21ps、最大トルクは25Nmも向上している。

ポロに搭載されているものと基本的には同じ1L 直3ガソリンターボエンジンだが、最高出力は21ps、最大トルクは25Nmも向上している。

Tクロスに搭載されるパワートレーンは、1L 直列3気筒のガソリンターボエンジンと7速DSG(DCT)の組み合わせのみ。駆動方式もFFだけとなる。最高出力116ps/最大トルク200Nmというスペックはとりわけ速さを競うレベルにはないけれど、低回転から豊かな力感を発揮してくれるので、街乗りなどではキビキビと活発な走りを楽しませてくれる。

新車で納車されてから走行距離が短い時、乗り味の硬さが気になるかもしれないが、距離を走るにつれてどんどん角が取れて優しく変化していくのでご安心あれ。ステアリングホイールの操舵フィールがとても自然で、高速走行時にも高い接地感を感じさせてくれるあたりも、ロングツアラーとしての才能の片鱗を印象付ける。

画像: 高速でのクルージングも安定感は抜群。WLTCモード燃費はより軽量なポロをわずかに凌ぐ16.9km/Lだ。

高速でのクルージングも安定感は抜群。WLTCモード燃費はより軽量なポロをわずかに凌ぐ16.9km/Lだ。

オプションではあるものの、2021年7月から新たに設定された「トラベルアシスト」は、ぜひ装着したい先進運転支援システムだ。渋滞時から高速走行まで、同一車線内で前走車の追従、走行レーン維持をサポートしてくれる。ハンドルに触れていれば大丈夫な静電容量式センサータイプなので、よりリラックスして長距離をドライブをこなすことができそうだ。

さまざまな意味で日本で乗りこなすにはぴったり、な才能を持ったフォルクスワーゲン Tクロス。輸入車だからと言ってまったく「構える」ことなく自然体で付き合えるその親しみやすいキャラクターは、老若男女を問わず幅広い層におススメできそうだ。(文:Webモーターマガジン編集部 神原 久/写真:永元秀和)

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