2021年11月2日、アウディはドイツ本国にてフラッグシップセダンのA8/S8のフェイスリフトモデルを発表。2017年にデビューした第4世代のアウディA8/S8がデザインや機能性を向上、フラッグシップとして新たな進化を果たしたことになる。もともと、卓越したダイナミック性能と類まれな快適性を絶妙にバランスさせたラグジュアリーセダンのお手本のようなモデルだったが、その魅力がさらにグレードアップしているようだ。

さらにダイナミックな「Sライン」を初設定。マットカラーは全5色から選べる

画像: ボディの58%はアルミニウムコンポーネント、フロントストラットタワーバーをマグネシウム製とするなど、軽量化にもこだわる。

ボディの58%はアルミニウムコンポーネント、フロントストラットタワーバーをマグネシウム製とするなど、軽量化にもこだわる。

「若々しい」と言えば、A8のラインナップとしては初めて「Sライン エクステリアパッケージ」が設定されたことにも注目すべきだろう。よりダイナミックな印象を生み出すフロントマスクをはじめ、サイドエアインテークには専用のブレード調アレンジが追加されるなど、そのインパクトはS8に匹敵するレベルだという。

このほか、改良されたA8にクロームエクステリアパッケージやブラックアピアランスパッケージといった個性的なアレンジメニューが多彩に用意される。ボディカラーは全11色。グリーン系、ブルー系、グレー系に計4色が新たに追加された。

さらに新型A8には、多彩なマットカラーが新たに用意されている。デイトナグレー、フローレットシルバー、ディストリクトグリーン、テラグレー、グレイシャーホワイトの5タイプで、グロスとはまたひと味違う質感を楽しめそうだ。

サスティナブルな素材を積極採用。コーディネイトの幅も拡大した

画像: 持続可能な素材「Dinamica」は、オプションでピラートリムやルーフライニングにも使用できる。写真のSラインインテリアにはほかにメルローレッド、コニャックが含まれる。

持続可能な素材「Dinamica」は、オプションでピラートリムやルーフライニングにも使用できる。写真のSラインインテリアにはほかにメルローレッド、コニャックが含まれる。

高品質なクラフトマンシップが生み出すインテリアの上質感は、変わることのないA8ならではの魅力。改良にともなって、ドアパネルにサスティナブルなマイクロファイバー素材「Dinamica(ダイナミカ)」を採用している。シート表皮はバレッタレザーがスタンダード、オプションでヴェルコナーレザーも用意される。

エクステリアのパッケージオプションと同様に、インテリアについても選択肢の幅が広がった。パステルシルバーあるいはレザー装備をパッケージングしたアウディセレクションに加え、ブラック、メルローレッド、コニャックがチョイスできるSラインインテリアも新たに設定されている。

新型A8の動的パフォーマンスに関わる部分は、従来モデルの長所をしっかり受け継いでいるようだ。PHEV(リチウムイオンバッテリー容量拡大)以外のパワートレーンに変更はなく、日本でも従来からラインナップされている3L V6ツインターボ(340ps/500Nm)、4L V8ツインターボ(460ps/660Nm)のスペックは、従来のままとなっている。ほかに

日本における新型A8の販売スケジュールは未発表だが、これまで日本に導入されていなかったTDIモデルやPHEVモデルの「来日」も期待したいところだ。

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