福祉車両や陸上競技用車いすを体験できる
ホンダは、2021年11月8日に新企業広告「Honda ハート」をスタートさせた。ホンダは、人を中心に考え、卓越したアイデアと技術で人を喜ばせたい、役に立ちたいという想いを貫いてきた。この想いを「きょう、だれかを、うれしくできた?」というキーメッセージに込めて広告を展開していく。その想いは福祉の取り組みにおいても同じであり、今回の福祉展示を通じて、多くの人に伝えていきたいという。
1953年にライフクリエーション事業を開始したホンダは、発電機や耕うん機、除雪機など人々の生活に密着したものづくりを通じて、「暮らしに役立つ」製品を提供してきた。福祉分野においても、「人々の生活の役に立ちたい」という想いは同じだ。個人ごとのニーズを何より優先し、一貫してパーソナリティを大切にした対応を続けることが、身体にハンディキャップを持つ人たちの自立化に役立つと考え、さまざまな福祉の取り組みを通じて、身体の不自由な人たちが活躍できる機会の拡大をサポートしている。
さらに夢を実現するためのサポートとして、1999年から障がい者スポーツに取り組むアスリートたちを応援。車いす陸上競技の支援にも取り組み、夢にチャレンジするアスリートをバックアップしている。
今回のイベントには、以下のような内容が展示されている。
ホンダ フランツシステム
1965年にドイツで開発された、両上肢の不自由な人が両足だけで運転操作できる運転補助装置。ホンダは1981年に開発者のフランツ氏から技術指導を直接受け、さらに独自の技術を加えて1982年に国内で初めてフランツシステムを販売。現在、国内で唯一フランツシステムの開発・販売を行っている。
展示車両はフィットに同システムを装着したもので、左足で自転車のペダルを回すように動かすとハンドルの操作ができ、両足の間にあるスイッチで、ウインカーやワイパーなどの操作ができる。また、ホンダセンシングも搭載している。