本田技研工業(以下、ホンダ)は、2021年11月9日(火)から30日(火)まで、東京都港区南青山のホンダ ウェルカムプラザ青山で「Honda ハート Joy for Everyone(ジョイ フォア エブリワン)」を開催する。福祉車両やホンダ福祉のさまざまな取り組みを紹介し、実際に体感できるイベントだ。

シューズイン型ナビゲーションシステム「あしらせ」

画像: 靴に取り付ける本体は、市販時にはより小型化される予定だ。

靴に取り付ける本体は、市販時にはより小型化される予定だ。

視覚障がい者の単独歩行を支援するシューズイン型のナビゲーションシステム。ホンダの新事業創出プログラム「イグニッション」発のベンチャー企業第1号の会社「あしらせ」にて、2022年度中の販売開始を目指し開発中だ。

スマートフォンアプリによる音声入力や案内、および靴につける振動インターフェースで構成され、聴覚、手の次に知覚しやすい足への振動により、向かう方向を直感的に示す。実際に試してみると、直進時は足の前方の振動子が振動、右左折地点が近づくと、右側あるいは左側の振動子が振動する。ポイントに近づくにつれて、振動は大きくなる。停止を促すときは、全振動子が大きく振動する。

進行方向を直感的に理解できるため、ルートを常に気にする必要がなくなり、より安全に、気持ちに余裕を持って歩行することが可能になる。将来的には、視覚障がい者用マラソンなどにも対応を目指していくという。

陸上競技用車いす「翔(KAKERU)」

画像: ホワイトボディに赤いHONDAロゴは、第一期のホンダF1を彷彿とさせる。サイズは、きわめてコンパクトだ。

ホワイトボディに赤いHONDAロゴは、第一期のホンダF1を彷彿とさせる。サイズは、きわめてコンパクトだ。

ホンダ最新のテクノロジーを結集させて開発した、陸上競技用車いす(レーサー)。ウイング形状のメインフレーム等は、F1や航空機のホンダジェットで培ったカーボンファイバー技術の知見を採用している。デザインや仕様は、アスリートが「これに乗って頑張りたい」と闘志を燃やせるものを目指している。

第一期のホンダF1を彷彿とさせるようなホワイトボディにHONDAの赤いロゴに、カーボンのホイールを装着した「翔」の車体は、きわめてコンパクトだが機能美にあふれ、2021年度グッドデザイン賞を受賞したというのもうなずける。ちなみに1台の価格は、シビックよりも高いらしい・・・!

会場には「挑(IDOMI)」という、「翔」よりエントリー向けのレーサーも展示されていた。乗り込んで実際に操作してみると、このマシンをハンドリムで操りながら60km/h以上ものスピードで40km以上の距離を走るパラアスリートの凄さに、感心するばかりだった。

一般の人は、ふだん触れる機会の少ない福祉車両や製品などだが、こうした展示で実体験することで、ホンダでは同社の取り組みをより深く知ってもらいたいとしている。(文と写真:Webモーターマガジン編集部 篠原政明)

■ホンダ ハート ジョイ for エブリワン

開催期間:2021年11月9日(火)〜30日(火)
会場:ホンダ ウエルカムプラザ青山
 東京都港区南青山2-1-1 青山ビル1F
開館時間:10時〜18時(変更になる場合もあり)
※混雑時は入場制限を行う
休館日:期間中は無休(詳細は公式サイトで確認のこと)

This article is a sponsored article by
''.