ADVAN Sport V107 ── AMGやMに純正採用。その血統を市販化
「ADVAN」は、YOKOHAMAを牽引するグローバルフラッグシップブランド。さまざまなプレミアムカーへのOE展開、ストリートでの卓越した高性能、モータースポーツシーンでの実績などを背景に、高い人気を博してきた。
中でも「ADVAN Sport」はこれまで、グローバルでのフラッグシップモデルに冠されてきたネーミングだ。2005年にV103が誕生して以来、時速300km/h超の高速域で走るためにドライ&ウエットグリップ、乗り心地、静粛性など、全方位でのポテンシャルを磨きぬいてきた。いわゆるウルトラハイパフォーマンスタイヤである。
今回、販売を開始する「ADVAN Sport V107」は「ADVAN Sport V105」の後継モデル。「プレミアムハイパフォーマンスカー」、「プレミアムハイパフォーマンスSUV」、そして「プレミアムEV」の3つのプレミアムカーカテゴリーをターゲットとしている。
すでに2020年からメルセデスAMGやBMW Mなどの、プレミアムブランドの中でもとくにスポーツ性能を磨きぬいたモデルに純正採用されてきた。今回はそれをベースに、新たに市販向けサイズを開発しフルラインアップ化することになった。
高速領域での操縦安定性や快適性を飛躍的に向上
特徴のひとつは、イン側とアウト側で異なる性能に寄与する専用の非対称トレッドパターン。プレミアムカーメーカー向けタイヤ開発で培った技術を取り入れた新コンパウンドがドライ・ウエット路面において強力なグリップ力を発揮する。
さらに「ADVAN Sport V105」から始まった「マトリックス・ボディ・プライ」技術を継承しながら、市販用としては同社初となる高剛性のアラミド繊維を採用した「パワークラウンベルト」や、さらなる接地性の実現に向け改良した新「マウンド・プロファイル」を採用。高速領域での操縦安定性や快適性を飛躍的に高めているという。