ポルシェ911シリーズに追加されたGTSは、タイプ992のデビュー当初から待ち望まれていた7速マニュアルトランスミッション車が用意された。もちろん、それ以外の魅力も多い。今回は、MT車でさっそくテストドライブで出かけることにした。(Motor Magazine2022年1月号より)

気持ちを高揚させてくれる専用アイテムも多い

GTSは、専用アイテムが装備されているのも特徴である。試乗車は、オプションのGTSインテリアパッケージが装着され、けっして性能がカレラSより高いというだけではなく、特別な911という雰囲気もかなり強い。

画像: すっかり見慣れたタイプ992のインテリアだが、シリーズで唯一7速マニュアルトランスミッションを搭載する。

すっかり見慣れたタイプ992のインテリアだが、シリーズで唯一7速マニュアルトランスミッションを搭載する。

そもそもGTS(グランドツーリングスポーツ)というグレードはこれまでも特別なモデルに与えられ、今では718シリーズ、カイエン、マカン、パナメーラ、そしてBEVのタイカンといったすべてのポルシェラインナップに用意されているモデルなのだ。911シリーズでは、先々代のタイプ997の時から導入され人気グレードとなっている。

新型GTSが搭載しているのは、3L水平対向6気筒ツインターボエンジンでパフォーマンスが先代GTSより30ps、20Nm向上している。

標準装備のシートは、GTSのロゴ入りスポーツシートだが、試乗車はオプションが満載。フルバケットシートやポルシェセラミックコンポジットブレーキ+ハイグロスブラックブレーキキャリパー、リアアクスルステアリング、ティンテッドLEDマトリックスヘッドライト、ポルシェダイナミックシャシーコントロール、GTSインテリアパッケージ、アルカンターラサンバイザー&ルーフライニングなどが装着され、総額は637万800円に達する。

さて走り出してすぐに、MTの操作フィーリングに好印象を持った。従来より10mmシフトレバーが短縮され、ショートストロークということもあり、手首の動きだけでサクサクと変速できる。さらに高回転まで一気に吹け上がるエンジンには感動すら覚えたほどだ。

ボクサーサウンドも実に素晴らしい。標準装備されるスポーツエキゾーストシステムは、エキサイティングな気持ちを高めてくれる増幅装置だ。聞こえるエンジンサウンドがいいと、つい高回転まで回したくなるが、911GTSは回せば回すだけクルマとの一体感が深まるようになる。このあたりはさすがポルシェの作品だ。

細部にわたるパーツの見直しや全体的な軽量化も施され、フットワークも実に軽快、ワインディングロードでは、リアアクスルステアリングの効果もあり、グイグイと曲がる。GTSが高い人気を持つのも、当然だと感じられた。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充/写真:井上雅行)

ポルシェ 911 カレラGTS 主要諸元

●全長×全幅×全高:4520×1850×1303mm
●ホイールベース:2450mm
●車両重量(空車重量):1720kg(1750kg)
●エンジン:対6DOHCツインターボ
●総排気量:2981cc
●最高出力:353kW(480ps)/6500rpm
●最大トルク:570Nm/2300-5000rpm
●トランスミッション:7速MT(8速DCT)
●駆動方式:RR
●燃料・タンク容量:プレミアム・64L
●WLTCモード燃費:9.1km-9.7/L
●タイヤサイズ:前245/35R20、後305/30R21
●車両価格(税込):1868万円

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