2021年12月16日(米国現地時間)、ホンダの航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニー(以下、HACI)は、「HondaJet(ホンダジェット)」が200機目のデリバリーを達成したことを発表した。

4年連続でカテゴリー世界第1位を継続中。2021年も?

HACIは、2006年8月に米国ノースカロライナ州グリーンズボロ市に設立された、ホンダの航空機事業子会社だ。そしてホンダジェットはHACIオリジナルの小型ジェット機だ。

画像: 初期型の「ホンダジェット」。基本的なスタイルや構造はエリートSでも変わっていない。

初期型の「ホンダジェット」。基本的なスタイルや構造はエリートSでも変わっていない。

主翼上面のエンジン配置(オーバー ザ ウイング エンジンマウント)形態や自然層流翼型、一体成型複合材胴体などホンダが独自で開発した技術を採用し、2015年12月に米連邦航空局(FAA)より型式証明を取得した後、デリバリーを開始した。

2018年5月には、航続距離を延長し、新しいアビオニクス(電子機器)機能の採用やインテリアのアップグレードを施した「ホンダジェット エリート」を発表。さらに、2021年5月には最大離陸重量を約200ポンド(約91kg)増加するとともに、アビオニクス機能のアップグレードによって運用性能をさらに拡充し、操縦性を向上した最新型の「ホンダジェット エリートS」を発表している。

さらなる発展が期待される、ホンダの航空機事業

画像: 最新型の「ホンダジェット エリートS」。

最新型の「ホンダジェット エリートS」。

直近では、ホンダジェット エリートSが航空専門誌の「AIN(アビエーション インターナショナル ニュース)」より2021年のトップフライト賞を受賞。新しいビジネスゲットのカテゴリーで選出され、優れた機体性能や新たに導入した先進技術などが評価されている。

2015年に初号機がデリバリーされて以来、2017年から4年連続で小型ジェット機カテゴリー世界第1位を継続している。2021年も12月16日現在で28機をデリバリーしており、この28機目が初号機から数えて200機目のデリバリーとなった。このペースでデリバリーが続けば、2021年もカテゴリー世界第1位となりそうだ。

HACIでは、ホンダジェットより大型のコンセプト機「ホンダジェット 2600 コンセプト」も発表しており、また母体のホンダ本社でも「eVTOL(電動垂直離着陸機)」の開発に取り組んでいる。ホンダの航空機事業は、さらに大きく膨らんでいくことは間違いなさそうだ。

■ホンダジェット エリート 主要諸元

●全長×翼幅×全高:12.99×12.12×4.54m
●客室の全長×全幅×全高:5.43×1.52×1.47m
●最大巡航速度:782km/h
●最大運用高度:1万3106m
●航続距離:2661km
●最大定員:乗員1名+乗客7名、または乗員2名+乗客6名

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