軽商用車にもDNGAやFR用CVTを採用し、基本性能や安全性能を向上
軽自動車の全保有台数3100万台のうち、約4分の1にあたる800万台が軽商用車で、また日本の市中を走る商用車の約60%が軽商用車だという。つまり、ダイハツにとって軽自動車は、軽乗用車だけでなく軽商用車も主力車種なのだ。そんなダイハツの軽商用車、ハイゼットカーゴが17年ぶり、アトレーが16年ぶりにフルモデルチェンジされ、ハイゼットトラックも同時にマイナーチェンジされた。
今回のモデルチェンジでは、ハイゼットカーゴとアトレーはプラットフォームを一新して軽商用車初のDNGAを採用。アッパーおよびリアアンダーボディ骨格の構造を最適化し、ボディ剛性を高めて、車体を拡大しながら軽量化と操縦安全性向上を実現し、静粛性にも寄与している。
スタイリングでは、商用車らしいシンプルで力強いデザインに進化させ、アトレーではメッキ加飾やLEDヘッドランプなど専用パーツを豊富に採用している。インテリアは、クラス最大の積載スペースと使い勝手の良さを実現した荷室が特徴的だ。なお、アトレーは今回のフルモデルチェンジで積載量と積載スペースを最大限に活用するため、4ナンバー(商用車)のみのラインナップに転換している。
ハイゼットトラックでは、カーゴとの親和性も配慮したシンプルで力強いデザインに進化し、インテリアの使い勝手も向上させている。
いずれもパワートレーンも刷新され、トランスミッションには新開発のFR用CVTも採用された。進化した予防安全機能「スマートアシスト」や、荷物満載時でも後方視界を確保するスマートインナーミラー、ダイハツコネクトやディスプレイオーディオなど、一部はオプションだが軽商用車とは思えないほど安全&快適装備も充実されている。