ハイウエイドライブの楽しみのひとつといえば、SA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)での食事やおみやげ。今回は、上信越自動車道・横川SA(上り)のテイクアウトグルメを紹介しよう。

上信越道で信濃から関東への玄関口となる横川SA

画像: 横川SA(上り)の店舗を運営しているのは「峠の釜めし」弁当で有名な荻野屋だ。

横川SA(上り)の店舗を運営しているのは「峠の釜めし」弁当で有名な荻野屋だ。

横川SA(上り)は、新潟や長野から東京方面へ向かう上信越自動車道で、碓氷軽井沢ICをすぎて10kmほどの場所にあるSAです。碓氷峠は、古来から信濃と関東を隔てる難所として知られたところ。急峻な山坂になっており、かつてあったJR信越本線には、国内最大となる66.7パーミルもの勾配がありました。これは1000m進むと66.7mも登るという急坂です。そんな急坂を上るための列車の準備が横川という駅で行われていました。

しかし現在、長野新幹線(現・北陸新幹線)の開通により、横川駅は信越本線の終着駅になっています。そんな横川駅の近くにあるSAが横川SA(上り)となります。SA内には、かつて信越本線を走っていた列車を使った休憩室があるのも特徴です。

「温かいお弁当を食べたい」という要望から生まれた駅弁

画像: 1958年2月1日の発売から約1億7000万個も販売されている「峠の釜めし」(1100円)。

1958年2月1日の発売から約1億7000万個も販売されている「峠の釜めし」(1100円)。

横川SA(上り)の名物といえば、JR横川駅にて販売されていた超有名駅弁「峠の釜めし」(1100円)でしょう。なぜ、ここで駅弁が売られているのかといえば、横川SA(上り)のお店の管理を荻野屋が行っているから。そして荻野屋といえば「峠の釜めし」を製造販売する会社です。

そもそも、荻野屋は1885年(明治18年)の横川駅開業と同時に、駅構内にて駅弁販売を行う会社として創業しました。駅弁販売の会社としては老舗のひとつとなります。そんな荻野屋が1958年(昭和33年)に大ヒット商品を生み出します。それが「峠の釜めし」です。ひとり分の小さな陶器に入ったお弁当で、1958年2月1日の発売から現在まで約1億7000万個も販売されています。皇室にもご愛顧されているほどの逸品です。

特徴は陶器を使ったところにあります。発売当時のお弁当といえば「紙の器に入った幕の内弁当」が一般的でしたが、それでは食べるときに冷えきってしまいます。そこで保温性の高い陶器を使うことにより、作ったときの温かさを残せるという画期的なお弁当でした。

ちなみに現在の「峠の釜めし」も横川SA(上り)のすぐ近くで作られていますから、納品されたばかりのお弁当を買うことができれば、温かいままいただくことも。また横川SA(上り)のフードコートでは、そのものずばりの「峠の釜めし定食(ミニラーメン付き)」(1410円)も販売されています。

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