2022年1月12日、レクサスはフラッグシップSUV「LX」をフルモデルチェンジし、同日より販売を開始した。

先進のインテリア、存在感大のエクステリア

インテリアに目を移すと、インパネにある上下二段で構成されるレクサス初の「デュアルディスプレイ」が目に入る。上段は12.3インチのタッチディスプレイでナビゲーションやオーディオを表示。下段の7インチディスプレイは、空調コントロールやオフロード走行時などに路面を確認できる「マルチテレインモニター」セレクトと、「ドライブモード」セレクトなど走り系の画面を表示する。

エクステリアは、「風格」のひと言ではないだろうか。7組のフローティングバーを組み合わされるスピンドルグリル、骨太感が演出されているサイドからリアにかけてのパネル構成。どこをとってもその存在感は大きい。

新型LXのラインアップは、標準仕様の「LX600」に加え「LX600 エグゼクティブ(LX600 EXECUTIVE)」と「LX600 オフロード(LX600 OFFROAD)」の3つが設定される。

エグゼクティブは後席の居住空間に重点をおき、オットマン(助手席側)やリアシートディスプレイなどを備えた独立式シートによる4人乗り仕様(他は7人乗り)となる。後席レッグルームは1000mmにも拡大できるスペースを有する。また、新たに開発された寄木細工の美しさが映えるオーナメントパネル「鷹羽(たかのは)」があしらわれる。

オフロードは、その名のとおりの走りに重点がおかれたグレードで、フロント、センター、リア3つのディファレンシャルロックが標準装備される。マットグレーのホイールやブラック塗装のホイールアーチモール、黒光輝塗装のフロントグリルの専用エクステリアとなる。

画像: 「デュアルディスプレイ」をレクサスとして初採用。写真はレクサス LX600 エグゼクティブ。

「デュアルディスプレイ」をレクサスとして初採用。写真はレクサス LX600 エグゼクティブ。

先進のセキュリティ機能を搭載。安全面も充実

先進技術も見逃せない。レクサス初の「指紋認証」が全車に標準装備となる。クラウド上の地図情報を活用するコネクティッドナビ「G-Link」も便利だ。現行スマートフォンアプリ「LEXUS smart G-Link」をアップデートした「My LEXUS」を使うことで、長期間クルマを使用しないときのセキュリティを高める「マイカー始動ロック」を利用することができる。

予防安全は、「Lexus Safety System+」を装備。単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上で「プリクラッシュセーフティ」の対応領域が拡大されており、昼間の自転車や夜間の歩行者の検知も可能となっている。また、ドライバーの緊急操舵支援や低速時加速抑制機能も追加されている。

安全面では、新たに装備された「ブレードスキャン アダプティブハイビームシステム(AHS)」にも注目したい。ブレードミラーの回転に同期させてLEDヘッドライトの光を的確なタイミングで点灯/消灯させるもので、従来のAHSより高い遮光が期待でき、ハイビームの照射範囲を広げることことができるのだ。つまり、夜間に対向車や先行車を幻惑することなく、歩行者や標識を広域で認識できるというわけだ。(写真:村西一海)

画像: LEDヘッドライトに、新たに「ブレードスキャン アダプティブハイビームシステム(AHS)」を装備。写真はレクサス LX600 エグゼクティブ。

LEDヘッドライトに、新たに「ブレードスキャン アダプティブハイビームシステム(AHS)」を装備。写真はレクサス LX600 エグゼクティブ。

レクサス LX ラインナップ

LX600:1250万円
LX600 オフロード:1290万円
LX600 エグゼクティブ:1800万円

レクサス LX600 主要諸元

●全長×全幅×全高:5100×1990×1885mm
●ホイールベース:2850mm
●車両重量:2540〜2600kg
●エンジン:3.5L V6 DOHCツインターボ
●最高出力:305kW(415ps)
●最大トルク:650Nm
●トランスミッション:10速AT
●駆動方式:4WD
●タイヤサイズ:18/20/22インチ
●車両価格(税込):1250万〜1800万円

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