三菱自動車工業(以下、三菱)は、東京オートサロン2022で「K-EV コンセプトクロススタイル」と「ビジョンラリーアートコンセプト」の2台を世界初披露。いずれも「コンセプト」と名付けられているが、市販の可能性はどうなのだろうか。
2022年度初頭には軽EVを発売予定
![画像: コンセプトとはいっても、外寸は軽自動車の規格内に収まっているようだ。eKワゴンでガソリンタンクの位置にバッテリーを積載し、フロントに搭載したモーターで前輪を駆動する。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2022/01/15/10e20a4314fee81621e2bd5dcbdb5fe7346ead8d_xlarge.jpg)
コンセプトとはいっても、外寸は軽自動車の規格内に収まっているようだ。eKワゴンでガソリンタンクの位置にバッテリーを積載し、フロントに搭載したモーターで前輪を駆動する。
事前に公開されていた「K-EV concept X Style(コンセプト クロススタイルと読む)」の写真を見たとき、「eKクロスじゃないの!?」と思ってしまった。だが会場で実車を見るとドアパネルなどは共通だが、前後のバンパー形状は違うし、eKクロスでは左リアフェンダー上に給油口があったが、このクルマでは右リアフェンダー上に給電ポートが備わっている。
コンセプトとは銘打っているが、カラーリングやホイールなど以外は、ほぼそのままで発売されるだろう。つまり、このK-EV(ちなみに発売時の正式な車名は未発表だ)は、eKクロス/eKワゴンと同じシリーズのモデルということになるのだろう。ガソリンエンジンの両モデルに試乗した印象を思い返してみれば、eKクロス/eKワゴンのシャシ剛性がかなり高かった。企画段階からEVモデルを想定して開発していただろうことがうかがい知れる。
駆動用バッテリーの総電力量は20kWhで、一充電での走行可能距離は約170km。充電方式は200Vの普通充電とCHAdeMO方式の急速充電に対応している。車両価格は、補助金などを含めると200万円くらいからとなる見込みだ。
発売時期はコロナ禍による半導体などの部品供給にもよるが、2022年度初頭の販売が計画されており、同時期に日産からも姉妹車にあたるモデルが発表されるはずだ。