2022年1月25日(現地時間)、米国トヨタはフルサイズSUV「セコイア」の2023年モデルを発表した。発売は2022年夏からを予定している。

V6ツインターボのハイブリッド「iフォース MAX」を搭載

セコイア(SEQUOIA)は、北米トヨタが製造するトヨタ最大のSUVだ。2000年に初代が登場し、今回発表されたモデルは3代目にあたる。セコイアという車名はスギ科の常緑大高木に由来しており、高さが100m以上に達するものもある。まさに、その名にふさわしい大型SUVといえる。

プラットフォームを共有する大型ピックアップ トラックとして「タンドラ」がラインナップされているが、いずれも日本では販売されていない。もっともごくたまに、並行輸入車を見かけることもある。そのお目立ち度はもちろん、半端なものではない。

画像: トヨタ最大のSUV「セコイア」が3代目にフルモデルチェンジされた。

トヨタ最大のSUV「セコイア」が3代目にフルモデルチェンジされた。

パワートレーンはタンドラと同様で、全グレードでV6ツインターボ ハイブリッドの「iフォース MAX」を搭載する。エンジンと10速ATの間に独自のモータージェネレーターを組み合わせ、最大のパフォーマンスと高効率を両立させている。最高出力は437hp、最大トルクは790Nmを発生する(編集部換算値)。

新型セコイアは、SR5/リミテッド/プラチナ/キャップストーン/TRD プロの5グレードをラインナップする。TRD プロはパートタイム4WDのみだが、それ以外のグレードは2WDも設定される。キャップストーンがもっともラグジュアリーなグレードで、TRD プロはヘビーデューティ性能を高めたグレードだ。

軽量化を図りながら剛性を高め、しかも乗り心地を向上させる新型プラットフォーム(ランドクルーザー300系やレクサス LXと共通)を採用。マルチリンク式リアサスペンションや新しいラックマウントの電動パワーステアリングも採用している。

画像: パワートレーンは、V6ツインターボのハイブリッド「iフォース MAX」を搭載する。

パワートレーンは、V6ツインターボのハイブリッド「iフォース MAX」を搭載する。

ドライブモードも備わり、エコ/ノーマル/スポーツに変更が可能。オプションの車高調整式エアサスなどを選べば、コンフォート/スポーツS+/カスタムも追加モードとして選択できる。

大迫力の14インチタッチスクリーンでマルチメディアを満喫

新型タンドラで最初に採用された、新しいマルチメディアシステムも搭載している。14インチの大型タッチスクリーン(SR5のみ8インチ)は、音声認識機能も備えている。「ヘイ、トヨタ!」といったフレーズで、オーディオやエアコンなどの操作が可能だ。また、スマートフォンによるワイヤレス通信にも対応、アップル カープレイやアンドロイド オートを利用できる。

画像: キャップストーンのインテリア。センターダッシュには14インチの大型タッチスクリーンが備わる。

キャップストーンのインテリア。センターダッシュには14インチの大型タッチスクリーンが備わる。

シートは3列で、2列目はSR5とリミテッドはベンチシート。それ以外のグレードはキャプテンシートとなり、いずれもリクライニング可能だ。3列目はパワーフォールディング機能やスライディング機能を備え、取り外し可能なアジャスタブル カーゴシェルフ システムに対応、折りたたむこともできる。

安全装備では、トヨタ セーフティセンス 2.5を全グレードで標準装備した。歩行者(夜間も)や自転車、対向車などを検出しての自動ブレーキのほか、車線逸脱防止機能などを備えている。

セコイア 2023年モデルの詳しいスペックは公表されていないが、従来型でも外寸は全長約5.2×全幅約2.0×全高約1.9m、ホイールベースが3000mmだったから、それより小さくなることはないだろう。

米国のSUVには必需品ともいえる牽引能力は、最大9000ポンド(約4082kg)もある。さらにTRD プロとキャップストーンには、トレーラーを牽引したままバックしてもステアリング操作を制御して、意図した経路上でトレーラーをまっすぐに保つ運転支援機能を標準装備している。

前述のように日本に正規輸入される可能性はないと思われるが、「ランクルより大きいトヨタのSUVに乗りたい!」というマニアが並行輸入車を手に入れるために算段することは、まず間違いない。

画像: セコイアの2023年モデルは、2022年夏からの発売開始を予定している。

セコイアの2023年モデルは、2022年夏からの発売開始を予定している。

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