注目すべきは電動化のみにあらずMシリーズの世界観も深化する
MM クルマづくりだけでなく、さまざまなシーンで、次世代を見据えた活動にとても積極的に取り組んでいらっしゃることはよくわかりました。そうなると2022年からのBMWラインナップの近未来が、やはり気になりますね。
ヴィードマン プロダクトの面でもいろいろ予定されている2022年は、私たちにとっても、非常にわくわくする1年になりそうです。新型2シリーズの日本市場投入は、ひとつの大きなニュースですね。加えて注目するのは、電動化とラグジュアリーセグメントのステップアップ、そしてMモデルの革新です。これらが、2022年の大きな柱になると思います。
MM 電動化モデルとしてはi4がいよいよデビューしますね。期待しています。
ヴィードマン ありがとうございます。電動化関連では、i7もデビューを控えています。それだけでも非常にエキサイティングなのですが、ラグジュアリーセグメントでも、電動化を含めてフラッグシップ級のモデルに大きなニュースが待っています。さまざまな意味でBMWの進化に期待していただきたいですね。
MM 50周年を迎えるMブランドについては、なにかアニバーサリー的活動を考えていらっしゃるのでしょうか。
ヴィードマン Mモデルは素晴らしい伝統を持っています。ですからもちろん50周年を迎える2022年は、記念すべき年になるでしょう。たとえばグローバルですでに発表されていますが、特別なMエンブレムが日本でも提供されます。
Mがモータースポーツシーンに初めて登場した1975年当時の歴史的アイコンです。そうした伝統を回顧する活動と同時に、重要なサブブランドとしてその将来を考えることも忘れてはいません。そこではやはり、電動化ははずせないでしょう。ですから内燃機関で培ってきた「Mパワー」の世界観は、電動化されるモデルにも、どんどん広げていきたいと思っています。（写真：井上雅行、BMW AG）
1973年にデビューしたレースマシン 3.0CSLと同じ、BMWモータースポーツのエンブレムが復活。
