2022年2月8日、アルファロメオはオンラインで「La Metamorforsi」と名付けられたワールドプレミアイベントを開催。その中でコンパクトSUV「トナーレ(Alfaromeo Tonale)」を世界初公開した。トナーレは2019年のジュネーブオートサロンでコンセプトモデルが登場、市販モデルの正式発表が待たれていた。

欧州での発売は2022年6月、では日本市場でのスタートは?

全長4.53m、全幅1.84m、全高1.6mのボディの基礎となるプラットフォームは、旧FCA時代から開発を進めてきた新設計だという。そこにマウントされるサスペンションは、前後ともマクファーソンストラット。基本的にはKONIと共同開発したFSDダンパーを備えるが、オプションでドライブモードにあわせてハンドリング特性を変化させる電子制御ダンパーも用意されている。

ステルヴィオ同様、車両の前後重量配分の最適化に細心の注意が払われていて、ステアリングギア比はCセグメントのSUVとしてはかなりクイックな13.6:1とされている。前輪駆動のモデルには電子制御式セルフロッキングデフやトルクベクタリング機構が備わり、4WDモデルは電子制御とモーター駆動で常に4輪に適正な駆動力を送るシステムが構築されていることを考えると、トナーレがステルヴィオ同様のSUVらしからぬダイナミック性能を持っていることが容易に想像できる。

4Cやジュリア GTA/GTAmといった抜群に楽しいクルマの開発を担ってきたハイパフォーマンスカーの総責任者であるエンジニア、ドメニコ・バニャスコ氏は「アルファロメオは官能的なクルマで、あなたの五感を刺激します。電動化されても、それは変わりません」と語っていた。その言葉を信じて発売を待つことにしよう。

本国では「EDIZIONE SPECIALE」という発売記念エディションの受注が4月から専用サイトでスタートすることになっているが、基本的に販売開始は2022年6月。そこから半年以内に世界の主要国でのローンチをスタートさせる計画だという。

あくまでも予想だが、日本市場でのスタートは年末年始あたりになると考えている。(文:嶋田智之)

画像: 最新のテクノロジーが盛り込まれたレーシングなインテリア。12.3インチと10.25インチの2つの大型フルTFTスクリーン、Amazon Alexa音声アシスタント機能が備わる。

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