専用内外装の仕様を施した最上級グレードを新設定
キャラバンは、日産のワンボックス型乗用車（ワゴン）＆商用車（バン／マイクロバス）だ。初代は1973年に発表され、現行型は2012年に発表された5代目にあたる。2021年10月に行われたマイナーチェンジはガソリン車のみに適用されたものだったが、今回ディーゼル車にも同様のマイナーチェンジを施された。なお、ディーゼルエンジンはバンのみに搭載されており、ワゴンやマイクロバスには設定されていない。
新設定された最上級グレード「GRANDプレミアムGX」。
エクステリアはフロントバンパー形状やフロントグリルのデザインを刷新するなど存在感を増し、インテリアは黒を基調とした落ち着きのある雰囲気とするなど、ガソリン車同様にデザインを一新。また、運転の疲労を軽減する「スパイナルサポート機能付きシート」を全車標準装備とした。なお、専用内外装の仕様を施した最上級グレード「GRANDプレミアムGX」も新設定された。
パワートレーンには、環境性能とパワーを向上させた新ディーゼルエンジンを搭載。排気処理に尿素SCRシステムを採用して、排出ガス性能とCO2低減を両立することで「平成30年排出ガス規制」に適応。併せて、多段化した7速AT（従来は5速AT）の採用によりWLTCモード燃費は11.3km／L（※）。新旧モデルをJC08モード燃費で比較すると12%向上していることになる。動力性能においては最大トルクを従来の356Nmから370Nmへアップさせ、加速性も向上している。
※バン 2WD 3／6人乗 ロングボディ低床仕様モデル
2.4Lで132psと370Nmを発生する新ディーゼルエンジン、4N16型。
安全装備では歩行者の検知も可能な「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」や、「インテリジェント アラウンドビューモニター」、「 踏み間違い衝突防止アシスト」などの先進安全技術を新たに装備して、ディーゼル車においても全車「セーフティ・サポートカーS＜ワイド＞（サポカーS＜ワイド＞）」の対象とした。
キャラバン ディーゼルは、ボディはロング／スーパーロング、ルーフは標準／ハイルーフ、フロアは低床／平床、ドア数は4／5ドアと豊富なラインアップを誇る。車両価格は、ロングボディ 標準ルーフ 4ドア ルートバン（2WD）の309万5400円〜ロングボディ 標準ルーフ 5ドア GRANDプレミアムGX（4WD）の418万2200円となっている。
なお、今回のマイナーチェンジを機に、ガソリン／ディーゼル車のマニュアルトランスミッションと、ディーゼル車のワイドボディは廃止された。
