「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、レクサス IS F CCS-Pだ。
各パーツの仕上がり精度の高さにも「特別感」が漂う
トランクリッドにマウントされたスポイラーは、取り付け金具を含めてもわずか2.3kgの超軽量ドライカーボンだ。CCS-Rには随所にカーボン材が採用されていて、約300kgもの軽量化を達成していたが、モノコックをもカーボン製とするLFAのカーボン製品は、一部TRDで製作されている。
つまり、このCCS-Pにも採用されているカーボンリアスポイラーやリアディフューザー、さらにインパネまわりなどのカーボン材はTRDで製作されている。その処理の美しさと完成度の高さは、かなりの高レベル&高品質だ。
ところで、CCS-Pに乗っていちばん驚いたことは乗り心地の良さだった。初期型のIS Fはハッキリ言って乗り心地は今ひとつだった。初期型オーナーもしくはこれから中古車でIS Fの購入を考えている人は、このキットを組み込めば新車以上の乗り心地とパフォーマンスを得ることができるだろう。
■レクサス IS F 主要諸元(ベース車:2011年モデル)
●全長×全幅×全高:4660×1815×1415mm
●ホイールベース:2730mm
●車両重量:1690kg
●エンジン:V8 DOHC
●総排気量:4968cc
●最高出力:311kW(423ps)/6600rpm
●最大トルク:505Nm(51.5kgm)/5200rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:FR
●燃料・タンク容量:プレミアム・64L
●JC08モード燃費:8.1km/L
●タイヤサイズ:前225/40R19、後255/35R19
●車両価格(税込):795万円